野生の生き物が少ないと思われがちの区内にも、実際は何百種もの動植物が暮らしています。
この夏、スマートフォンアプリを使った生き物調査を実施しています。
期間内に区内で10種の生き物の写真を投稿した方には、抽選で実体顕微鏡等の賞品を差し上げます。
投稿期間:8月31日(土)まで
■参加方法
スマートフォンアプリ「Biome(バイオーム)」をインストールし、ユーザー登録
※ダウンロードは無料です(通信費は本人負担)
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生き物の写真を撮影し、アプリで投稿すると種類の判別をAIが補助します(撮影場所の位置情報も提供されます)。それでもわからない場合は、アプリ内でほかのユーザーへ質問したり、図鑑等で調べてみましょう
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10種の生き物を投稿すると、課題達成です。賞品応募画面から必要な情報を入力してください
※課題達成後も、投稿された情報は調査に活用されます
◇生き物探しの注意点
・危険な場所・立ち入り禁止の場所には近寄らないようにしましょう
・生き物に過度のストレスを与える行為はやめましょう(鳥の巣をのぞき込んでの撮影等)
・歩きスマホは区の条例で禁止しています
・人物が写り込んだ画像等、プライバシーの侵害につながる投稿をしないよう注意しましょう
・熱中症に気をつけて楽しみましょう
■こんな生き物を探してみよう 荒川区に暮らす生き物たち
◇樹林の生き物
都市化の進んだ荒川区ですが、公園等にはまとまった樹林があります。
樹液が出ている場所を探すと、コクワガタや、国蝶(ちょう)オオムラサキの仲間のコムラサキ、夜にはセミが羽化する姿が見られるかもしれません。
◇草地の生き物
セイタカアワダチソウ等の外来種が目立ちますが、チガヤ等の在来種が生育している場所もあります。南千住の隅田川堤防では、在来種のカワラナデシコ等を植え、半自然植生をつくる活動が行われています。夏の草むらからは、ショウリョウバッタやトノサマバッタが飛び出してくるかもしれません。
◇隅田川の生き物
潜水が得意なカワウや、アオサギが長い首で魚を捕まえる瞬間が見られるかもしれません。
川の中にはマハゼやウナギ等、さまざまな魚が生息しています。
◇池や湿地の生き物
公園の池や湿地ではカルガモやバンを見かけたり、希少種のタコノアシが花を咲かせているかもしれません。尾久の原公園では、東京都レッドリストで準絶滅危惧種に指定される希少なチョウトンボが、何百匹も飛ぶ姿が観察されたことがあります。
◇道端の生き物
スズメは子育てのために道端の電柱に付けられた器具等に巣を作ります。幼鳥を見かけた場合は、そっと見守りましょう。
普段は「雑草」と呼ばれる植物にもカタバミ、エノコログサ等、それぞれ名前があります。この機会に道端の植物の名前を調べてみませんか。
■生態系の保全に向けて
本イベントでは、皆さん一人ひとりが生き物探しの主人公です。生き物でにぎわう場所を知り、生態系を守るために必要なことを考えましょう。
◇私たちができること
・生き物をみだりに捕獲しない。希少生物の売買をしない
・元々暮らしていた生き物(在来種)を脅かす外来種を野外に放さない
・生き物が共生できる場を提供する(ビオトープ等)
問合せ:環境課環境推進係
【電話】内線483
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