■「広域避難」について確認しましょう
葛飾区は、区内の半分近くが東京湾の海面より低い「海抜ゼロメートル地帯」となっており、洪水や高潮の被害を受けやすい地形になっています。区内全域が浸水してしまうなどの万が一の被害に備えるために、区外の浸水しない地域へ避難する「広域避難」について確認しておきましょう。
令和元年の台風19号では、区で初めてとなる避難勧告(現在の避難指示相当)を発令し、約2万人が区の避難所へ避難しました。岩淵水門上流域では、区内のほぼ全域が浸水したカスリーン台風時の雨量を上回りましたが、ダムや調節池の整備などのさまざまな治水対策や引潮のタイミングと重なったことにより、区内での水害の被害はありませんでした。
現在、地球温暖化の影響で線状降水帯の多発や大型台風の発生など、気候変動が起きています。このまま地球温暖化が進むと、今までに想定していないような規模の台風が発生し、区内でも洪水や高潮による被害が起きてしまう可能性もあります。そのような場合には区外の浸水しない地域へ避難する「広域避難」が有効な避難方法となります。
江東5区(墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区)では、国や都と連携して大規模水害発生の72時間前から広域避難情報の発令に向けた共同検討を開始します。ニュースや区のSNSなどで「広域避難」というキーワードを耳にした場合は、広域避難を含めた自分の命を守る行動の準備を開始しましょう。
・荒川第一調節池…洪水調節容量3,900万立方メートル中、台風19号時は約3,500万立方メートルを貯留
■避難について知るには
水害ハザードマップや在宅避難ガイドで、避難をするタイミングや避難の際に必要な物などを確認できます。
担当課:危機管理課
【電話】03-5654-8572
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