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上三川こぼれ話 第26話 「はにわのはなし」

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栃木県上三川町

現在、上野の東京国立博物館にて特別展「はにわ」※を開催しています。日本全国からよりすぐりの埴輪(はにわ)たちが一堂(いちどう)に会(かい)しており、某(ぼう)キャラクターのモデルにもなった国宝「挂甲(けいこう)の武人(ぶじん)」や「踊る埴輪」の名で知られる埴輪たちに会うことができます。県内出土の埴輪も多数展示されています。
埴輪とは、3世紀から6世紀にかけて作られた素焼きの焼き物で、古墳時代を代表する造形物です。祭祀(さいし)や魔除けを目的として、主に古墳の周りや墳頂(ふんちょう)に並べられました。筒状(つつじょう)の円筒(えんとう)埴輪と人や物を象った形象(けいしょう)埴輪に大別されます。
かつて人形の埴輪は、偉い人が亡くなった時に一緒に生き埋めにした家来(けらい)の代わりに作られたという説が広く信じられていました。しかし、古墳からそのような痕跡(こんせき)が見つからないことと、そもそも埴輪の始まりが円筒埴輪であることから、現在ではマツリの様子を示すために作られたと考えられています。
上三川町からもたくさんの埴輪が見つかっています。その大半は円筒埴輪ですが、人形の埴輪も出土しています。西赤堀狐塚(にしあかほりきつねつか)古墳出土の埴輪は残存状態の良い県内有数の埴輪です。写真の埴輪は、美豆良(みずら)と呼ばれる頭髪に腰に刀のようなものを下げていることから、男性像と考えられます。この他に、髪を結(ゆ)った女性像の埴輪も見つかっています。
埴輪の秋、お気に入りの埴輪を見つけに博物館に出掛けてみてはいかがでしょうか。
※特別展「はにわ」の詳細は東京国立博物館へお問い合わせください。

会場:東京国立博物館特別展「はにわ」
会期:12月8日(日)まで

問合せ:生涯学習課 文化係
【電話】0285-56-3510

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