9月23日は「手話言語の国際デー」です。1953年9月23日にイタリアで「世界ろう連盟」が設立されたことを記念し、2017年の国際連合総会において、世界的な記念日として制定されました。
■聴覚障がいとは
音が全くきこえない、あるいはきこえにくい状態のことを指します。きこえにくい状態として具体的には、「音はきこえるが、こもっていてはっきりと分からない」「周囲がうるさいと会話ができない」「高い音がきき取りにくい」などがあります。
原因は妊娠中の感染症、遺伝子異常などの先天的なものと、脳腫瘍、薬剤の副作用、騒音、加齢などの後天的なものがあります。
■さまざまなコミュニケーション方法
聴覚障がいは外見からは分かりづらく、障がいの程度や、適切なコミュニケーション方法も人それぞれです。聴覚障がい者と接するときや、右の「耳マーク」を提示された場合は、ご本人に合った方法を確認するようにしましょう。
「耳マーク」は、聴覚障がいがあるという自己表示のためのマークです。
また、自治体や病院、銀行などがこのマークを掲示することで、筆談などの依頼に応じることを示しています。
(1)口元を見せてハッキリ話す
言葉を認識しやすくします。現在は高性能な補聴器もあるため、ほとんど支障なく会話できる場合もあります。
(2)筆談
すべて書こうとせず、簡潔な文章や単語、図などを用いるようにします。
(3)音声認識アプリ
話した内容をスマートフォン上で文字に起こしてくれます。
(4)手話
「ありがとう」だけでも覚えておくと、別れ際に気持ちよくあいさつができます。手話は表情も大切なので、笑顔を忘れずに。
「ありがとう」の手話:手の甲を上に向け、もう一方の手を垂直に乗せて上に上げる
市では聴覚、言語機能、音声機能、その他の障がいのため、意思疎通を図ることに支障がある障がい者等へ、手話通訳者または要約筆記者を派遣しています。
詳細は社会福祉課【電話】32-8900、または二次元コードからご確認ください。
※二次元コードは本紙P.19をご覧ください。
■知っていますか?「電話リレーサービス」
聴覚や発話に困難のある人(きこえない人)ときこえる人との会話を、通訳オペレータが「手話」または「文字」と「音声」を通訳することにより、電話で即時双方向につながることができる、法律に基づいた公共インフラとしてのサービスです。24時間365日利用できます。
※詳細は本紙P.19をご覧ください。
◆聴覚や発話に困難のある人(きこえない人)
専用アプリのダウンロードと利用登録が必要です。
◆きこえる人
・利用登録は不要です。
・通常の電話と同様の着信があります。
・応答すると通訳オペレータから、「こちらは電話リレーサービスです。耳のきこえない方などからのお電話を通訳しております。双方のお話をすべて通訳いたします。よろしくお願いします。」と話があります。
・通訳オペレータは会話の内容をそのまま通訳します。代理で交渉をしたり、用件を済ませたりすることはありません。
相談・問い合わせ先:市障がい児者相談支援センター
【電話】37-9970
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