■「光る君」の子孫=那須与一?
今年のNHK大河ドラマは、平安時代中期を舞台とする「光る君へ」です。「光る君」とは『源氏物語』の主人公の光源氏(ひかるげんじ)を指しますが、そのモデルとなったのは藤原道長(ふじわらのみちなが)だといわれています。道長は、平安時代中期の公家で、摂政・関白として権勢をふるいました。
さて、那須家に伝来している系図をみると、那須家の先祖は道長であったと書いてあります。系図によると、道長のひ孫に藤原貞信(ふじわらのさだのぶ)という人物がいました。貞信は、八溝山の賊(岩嶽丸(いわたけまる))を退治した褒美として那須に領地を賜り、「須藤」と名乗りました。この貞信から6代後の当主(資隆(すけたか))が「須藤」を「那須」に改め、その子が与一だといいます。つまり、与一から10代遡ると道長にたどり着く、というわけです。那須家の系図の信憑性については検討する必要がありますが、もしかすると、与一は「光る君」の子孫…なのかもしれません。
12月8日(日)まで、那須与一伝承館にて市制施行70周年記念展「おおたわらの歴史-原始から未来へ-」を開催しています。ぜひご来館ください。
問合せ:那須与一伝承館
【電話】0287-20-0220
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