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なす風土記ものがたり vol.61

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栃木県大田原市

■大田原の日本遺産
日本遺産「明治貴族が描いた未来~那須野が原開拓浪漫譚(ろまんたん)~」の構成文化財から、戦後の開拓史を物語る「拓魂(たくこん)」碑を紹介します。
大田原市役所湯津上庁舎周辺には放牧場が広がり、酪農を営む家が点在します。この辺りは「金丸原(かねまるはら)」と呼ばれる丘陵で、その一角にある「拓魂」碑は、金丸原開拓の歴史と開拓初代の氏名を記す記念碑です。昭和51年(1976)に建立されました。
金丸原の丘陵上には、戦前まで宇都宮市に駐屯していた陸軍第十四師団の金丸原演習場が置かれていましたが、昭和20年(1945)以降、この演習場跡に、軍人・罹災者・引揚者約100名が入植します。
最近、当時入植した方に、お話をうかがう機会がありました。当時は原野のような場所で、掘立小屋に住み、四町歩(よんちょうぶ)の土地を開拓したそうです。水の確保にも苦労し、庭先に自分たちが食べるくらいの野菜を作るところから始まり、陸稲や麦を栽培し、次第に酪農へ切り替え、最終的に40~50頭を飼育するようになったそうです。大変な苦労をされたようでした。
先人たちの苦労と努力を、偲ぶことができる記念碑です。

問合せ:大田原市歴史民俗資料館
【電話】0287-98-2151

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