■感染性胃腸炎ってなに?
◇症状と原因
症状は、発熱、下痢、悪心、嘔吐、腹痛などで、原因は(1)細菌性(2)ウイルス性(3)寄生虫の3種類です。
(1)細菌性(=菌が原因)では、腸炎ビブリオ、病原性大腸菌、ウエルシュ菌、サルモネラ、カンピロバクターなどがあります。
(2)ウイルス性(=ウイルスが原因)ではノロウイルス、ロタウイルス、腸管アデノウイルスなどがあります。
(3)寄生虫ではクリプトスポリジウム、アメーバ、ランブル鞭毛虫などがあります。
◇流行時期
ノロウイルスは12月、春にロタウイルス、夏に細菌性の腸炎ビブリオやウエルシュ菌などの食中毒が流行します。
病原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクターは生食や熱処理の不足した食べ物、飲み水などから感染するため、一年を通して発生することがあります。
◇予防方法
(1)食中毒の一般的な予防方法を励行すること
(2)ウイルス性のものに対しては患者との濃厚な接触を避けて手洗いと換気を徹底することです。
ウエルシュ菌は長時間放置したカレーなどから起こる食中毒です。加熱処理を過信せずに、長時間の放置は避けることが大切です。
感染性胃腸炎の特効薬は無く、「出すものを出して/水分補給をしっかり行い/解熱剤や整腸剤や吐き気止めなどで対応する」対症療法になります。感染してしまうと辛いですので、普段から予防が大切です。
この記事は、(一社)小山地区医師会の協力のもと作成しています。
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