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始動 おやまの平地林 = 森・里を守る取り組み

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栃木県小山市

小山市の中央部に広がる台地上には緑豊かな平地林があります。これらの平地林は、二酸化炭素を吸収し、水を溜め、自然環境を保全し、貴重な動植物の生息・生育の場になるほか、美しい景観、教育活動、風や土砂崩れなどを防ぐ、といったたくさんの役割を持っています。
ところが、ここ数十年の間、住宅地造成、資材置き場、太陽光発電パネルなどの設置により減少を続けています。
わたしたちは、おやまの豊かな森を次世代に引き継いで将来のおやまで暮らす人々の生活環境を守っていく必要があります。今年度始動するおやまの平地林を守る取り組みをご紹介します。

小山市の山林面積推移

◆01 平地林の保全・管理・活用
平地林を守るための計画づくりを行います。
・市内の平地林の現状調査
・市内の森林所有者のアンケート
・平地林モデルエリアの選定、管理方針決定
・担い手への支援、担い手育成
・再生エネルギー(木質バイオマス)の可能性検討
・所有者・管理者の負担を軽減するための仕組づくり

〔森林所有者アンケート〕
市内に森林をお持ちの方を対象としたアンケートです。ご協力お願いします。
〔平地林に関してのご意見〕
市内に森林をお持ちの方で、ご意見、困りごと、悩み事がありましたら入力してください。
※詳しくは本紙をご覧ください。

◆02 市民・企業・市民団体の協働
市民や企業、市民団体などが協働して、身近な自然の価値に気づき、一人一人が将来に守り繋げていく取り組みを推進します。
・保安林「東島田ふるさとの森」、民有林など市内各所でのフィールド活動
・守りたいフィールドと守り方を考えるワークショップ
・生きものアプリを使った小中学生向けのイベント・身近な平地林や自然にふれあう機会の創出

◆TOPICS ゼロカーボン・ネイチャ―ポジティブの両立
市と市議会は令和5年10月1日(日)「ゼロカーボンシティandネイチャーポジティブ宣言」をしました。また、令和6年4月からその両立を目指し、新たに「ゼロカーボン・ネイチャーポジティブ推進課」を設けます。
脱炭素の取り組みと平地林の保全をはじめ生物多様性を高める取り組みとが、相乗効果を生み出すような施策を推進していきます。

令和5年度
〔ゼロカーボン推進課〕〔自然共生課〕

令和6年度
〔ゼロカーボン・ネイチャ―ポジティブ推進課〕

◆TOPICS 生物多様性おやま戦略の改定
自然と人の暮らし、経済が調和した小山市の河川・農地・平地林などの現況を把握し、次世代に継承するための計画である「生物多様性おやま戦略」を令和6年2月、約10年ぶりに改定しました。
戦略をけん引するために今後3年間に重点的に取り組む「リーディングプロジェクト」を5つ設定しました。その一番目に「おやまの平地林をまもる取組を広げる」を掲げています。小山市の生物多様性保全にとって、平地林は、生きものや植物のネットワークを築き上げるための重要な拠点でもあるのです。

▽リーディングプロジェクト
1 おやまの平地林をまもる取組を広げる
2 おやまの外来種の対策をすすめる
3 おやまの環境にやさしい農業を広める
4 生物多様性に配慮した取組を広める
5 生物多様性の活動を広め、行動変容につなげる

◆次世代につなぐために
わたしたちの森を次世代につなぐために必要なことについて平地林の保全に思いのある方々に聞きました。

▽キラ星農園 農場主 篠崎尊久(しのざきたかひさ)さん
地元の方たちの知恵を取り入れ、幅広い年齢層を対象にした昔の日本が豊かで持続可能な暮らしを楽しみながら生物多様性を学べる環境を整えていけるようにしたいです。

▽大谷地区 大谷南部地区在住 山中亮(やまなかあきら)さん
今管理が行き届かず荒れた里山に、将来に向け価値をどう見いだすかが大切。
山林を地域有志の手で再生利用を目指せるプロジェクトの開発に期待したい。

▽メルテック株式会社 管理課長 大原千佳(おおはらちか)さん
個人だけでなく企業も積極的に参加し、地域全体で協働して森を守り育てる努力が大切です。
弊社も平成28年から地域の森林を整備する『希望の森』活動に取り組んでいます。(小山市荒井、0.36ha)

問合せ:ゼロカーボン・ネイチャーポジティブ推進課
【電話】22-9219

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