塩分の取りすぎが健康によくないことは、広く知られていることですが、それでは、なぜ健康によくないのでしょうか。その理由などを正しく理解し、日々の生活で塩分を控えることを意識してみましょう。
◆塩分を取りすぎると…血液が水増しされます
体は、血液の中の塩分濃度を一定に保とうとする働きがあります。塩分を取りすぎてしまうと、のどが渇き、水分を多く取ってしまうため、血液が水増しされた状態になります。
◆血管や腎臓に負担がかかります
血液が水増しされると、その分、心臓は血液を強く送り出さなくてはならなくなります。血圧が上がる(高血圧)ことで血管に負担がかかり、血管が痛んでしまいます。
また、水分排泄(はいせつ)・老廃物のろ過を行っている腎臓にも負担がかかってしまいます。
◆血管が傷むと、病気につながります
血管壁が傷み、慢性的に軽い炎症症状が続くと、血管は厚みを増していきます。しなやかさが失われ、血管内部が狭くなっていきます。これが動脈硬化です。
脳や心臓が働くためには、多量の血液が必要です。動脈の血流がさえぎられると、こうした体の重要組織に酸素や栄養が届かなくなります。その結果、脳卒中、心疾患、腎臓疾患を発症しやすくさせるのです。
■日常生活で気を付けよう!!~上手に減塩~
◆調味料を使うとき
【ポイント(1)】
調味料は「減塩のもの」に代える
●醤油(しょうゆ)の場合…
大さじ1=塩分量2・4g
▽「減塩醤油」を使うと…
大さじ1=塩分量1・4g
●みその場合…
大さじ1=塩分量1・9g
▽「減塩みそ」を使うと…
大さじ1=塩分量1・5g
●顆粒(かりゅう)だしの場合…
小さじ1=塩分量1・1g
▽「減塩顆粒だし」を使うと…
小さじ1=塩分量0・4g
【ポイント(2)】
酢やレモン汁、すだちなどを利用する
【ポイント(3)】
香辛料(カレー粉やわさび、しょうが、唐辛子など)を利用する
◆汁物を食べるとき
【ポイント(1)】
汁は少なめに、野菜や海藻などの具をたくさん入れる
【ポイント(2)】
だしを使う
【ポイント(3)】
汁物を1日3食の人は2食に、2食の人は1食に
◆外食のとき
【ポイント(1)】
塩分の多いメニューを確認する(カレー、ラーメン、焼きそばなど)
【ポイント(2)】
麺類の汁は飲まないようにする。麺のスープを残せば塩分を3分の2カットできる
【ポイント(3)】
麺と味付きご飯のセットは要注意(ラーメン+チャーハンなど)
問合せ:健康課
【電話】0288-21-2756
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