日光に住んでいても知らない自然や歴史、文化など、地域の宝を再発見して周りに広めていく地域づくり活動実践者の養成と、地域の連携づくりを目的に、市は、「日光学・わがまちきらり発見隊」事業を行っています。
今年度は、市内の小学6年生・中学1年生と、青少年リーダーとして活動する中学生・高校生を対象に、日光市と小田原市が姉妹都市となったきっかけである「二宮尊徳」を学ぶため、小田原市を訪問しました。
事前研修を6・7月に1回ずつ実施し、7月24日からの2泊3日の研修へ向けて学びを深めました。
■1日目(7月24日)
バスの中で青少年リーダーによるレクリエーションを楽しみながら、小田原に向けて出発。到着後、まずは腹ごしらえをし、「二宮尊徳記念館」に向かいました。表敬訪問では、小田原市教育長、関係者に出迎えられ、解説員さんの案内で二宮尊徳の生涯や功績について学びました。また、敷地内にある「二宮尊徳の生家」も見学し、尊徳の時代を肌で感じました。その後、報徳博物館でも学びを深め、報徳二宮神社でお参りをしました。
■2日目(7月25日)
朝4時半に起床し、地引き網体験をしました。自分たちで網を引き、取れたシラスを漁師さんが釜揚げにしてくれたものは格別。日光ではできない海での体験に参加者も大満足でした。ホテルに戻って朝食をとり、小田原市の青少年リーダーと交流会を行いました。普段関わることのできない人たちと交流し、たくさんの刺激を受けました。交流会が終了した正午にはすでに7時間活動していましたが、参加者たちはその後元気に小田原市内を巡る班別行動に出発しました。
■3日目(7月26日)
小田原市内を離れ、横浜に向かいました。初めに山下公園内にある、「日本郵船氷川丸」を全員で見学。現代の船とは違う、歴史を感じる船内に、暑さも忘れて熱心に見入っていました。
中華街に移動し、本格的な中華料理でおなかを満たした後、日光への帰路につきました。2日前の少し不安そうな様子と違い、解散式では、達成感と自信に満ちあふれた笑顔が見られました。
■事後研修・報告会(8月24日)
1カ月ぶりの再会もつかの間、午前中の事後研修会でまとめた内容を、教育長や保護者、自分の学校の先生たちが見守る中での報告会で発表しました。とても緊張している様子でしたが、立派に発表できました。
来年3月の「日光学まつり・生涯学フェスタ」でも発表予定ですので、参加者の学習の成果を聞きにぜひ来場してください。
▽二宮尊徳ってなにをした人?
小田原市で生まれた尊徳は、16歳で両親を亡くすとともに、洪水ですべての田畑を失います。しかし、勤労と倹約で自分の家の再興を果たしました。大人になってからは、各地の農村復興に尽力しています。67歳の時に江戸幕府から日光の農村復興の命を受け、取り組みましたが、復興の最中に「報徳役所(現在の歴史民俗資料館)」で70歳で亡くなっています。
現在、田園風景が広がる日光ですが、昔は畑しかない地域が多く、現在のような光景が広がるのは尊徳の「二宮堀り」など、「報徳仕法」のおかげともいえます。
◎青少年リーダー団体「日光りーだーず」では会員を募集中! くわしくは生涯学習課へ!
問合せ:生涯学習課
【電話】0288-21-5182
<この記事についてアンケートにご協力ください。>