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栃木県日光市

■ビタミンの話 その6「ビタミンC」
上都賀郡市北部地区医師会幹事(藤原地区)
川村医院
川村 英樹(かわむらひでき)

これまでにビタミンA、B群のお話をしてきました。久しぶりに投稿の順番が回ってきましたので、今回はビタミンCの話をさせていただきたいと思います。

ビタミンCはアスコルビン酸と呼ばれる物質で野菜や果物などに多く含まれる水溶性ビタミンです。加熱に弱く高温調理などで壊れてしまいます。水溶性ビタミンですので過剰摂取をしてもあまり問題になることはないようです(たくさん摂取しても尿に排泄(はいせつ)されてしまいます)が、過剰摂取した場合まれに高脂血症の薬の効果減弱、酸の影響による胸やけが起こり得ます。酸ですので、ビタミンCを多く含んだガムやグミなど長時間口腔内にあった場合、酸蝕歯の原因になり得ます。摂(と)れば摂るほど効果があるものではないためサプリメントとしての摂取はほどほどにしておいた方がよさそうです。

ビタミンCの体への作用は、骨や皮膚、結合組織の構成に重要なコラーゲンの形成に必要で、血管や歯ぐきの健康維持に関わります。また、皮膚のメラニン色素の生成を抑え日焼けを防ぐ作用や、抗酸化物質として酸化ストレスの原因となるフリーラジカルを中和する作用があります。

ビタミンCを摂り過ぎると日焼けの原因になるという誤った説もあるようですが、これは柑橘(かんきつ)類などにソラレンという物質が含まれており、これによる影響で日焼けしやすくなってしまうことが誤って広まっているようです。ソラレンは柑橘類ではグレープフルーツに特に多く、レモン、ライムにも含まれます。野菜ではセロリ、パセリなどに特に含まれます。諸説ありますがそのほかの食品ではあまり問題にならないようです。日焼けが気になるようでしたら、朝食にはこれらの食品を控えめにした方が良いのかもしれません。

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