栃木市の地域自治制度は、地域づくり推進条例に基づき、財政的な支援制度を整備するとともに、地域の活動と発展を地域住民自らの手で積極的に行っていただき、市はその自主的な地域づくりを支援していく制度です。制度のポイントは、市の附属機関として、「地域会議」を設置したこと、「まちづくり実働組織」の活動を支援すること、市の組織として「地域まちづくりセンター」を設置したことの3点です。その主なものについてご紹介します。
■話しあって
▽地域会議
栃木市の地域自治制度では、「この地域に住んでいて良かった。これからも住み続けたい。」と、思えるような元気な地域をつくるため、住民の代表組織である「地域会議」を設置しています。
地域会議は、それぞれの地域ごとに組織されており、「栃木中央」「栃木東部」「栃木西部」「大平」「藤岡」「都賀」「西方」「岩舟」の8つの地域会議があります。地域会議の主な役割は、市長から意見を求められたことや地域会議がまちづくりに関して必要と認めることについて話し合い、地域の意見を市長に届けることです。
また、地域で解決したい課題や地域の活性化について話し合い、地域予算として、使い道を市に提案することができる「地域予算提案制度」があります。
■行動して
▽認定まちづくり実働組織
地域の特色を生かした活動に自主的に取り組む団体を「認定まちづくり実働組織」として認定し、活動を支援しています。
現在、市内では13のまちづくり実働組織が活動しています。
■想いをカタチに
▽地域予算
令和5年度に、6地域から以下の6事業が提案され、令和6年度に実施予定です。
・まちづくり塾開催事業(栃木西部)
・大平地域交通事故防止対策事業(大平)
・渡良瀬遊水地案内看板掲出事業(藤岡)
・都賀地域交通事故防止対策事業(都賀)
・西方ふれあいパーク花の滝管理事業(西方)
・八百比丘尼小冊子作成事業(西方)
▽過去に地域予算を使って実現した事業の一例
・まちづくり塾開催
・歴史観光案内看板設置
・公園ベンチ整備
・交通安全教室開催
・観光案内板整備
・小学校遊具整備
■未来のために
▽地域未来ビジョン
地域のまちづくりを進める中で、「各地域の魅力と課題の洗い出しができていない」、「市内全域で活動する地域会議とまちづくり実働組織が連携するための共通認識が持てていない」という課題が見えてきたので、その課題を解決し、地域自治を進めていくための指針となる「栃木市地域未来ビジョン」を策定しました。
「栃木市地域未来ビジョン」では、それぞれの地域の特色を生かした、よりきめ細やかな「地域の将来の姿」を「10年先の明るい未来」として示しています。
今後は、この未来ビジョンを実現するため、地域会議委員の皆さん、地域の皆さんと行政が協働し、一緒により良い地域をつくっていきます。
問合せ:地域政策課
【電話】21-2453
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