県内で小児科医をしながら、妊娠、出産、子育てを包括的に支援するNPO法人「そらいろコアラ」共同代表理事を務める増田さん。活動のきっかけや想いを、地域おこし協力隊の粟村さんが取材しました。
■NPO法人 そらいろコアラ共同代表理事 小児科医 増田卓哉(ますだたくや)さん
小学生の頃から、いじめられたり万引きしている子どもたちが気になっていました。子どもにも事情があるのに、周りの大人は完全に他人事。そこに違和感を覚え、子どもの直面している問題を自分事に捉えられる大人になりたいと思いました。
大学のボランティアの経験から、一人でも信頼できる大人に出会えれば子どもは変わるということに気付きました。子どもたちに寄り添いたいと小児科医の道を選び、病院では対応しきれないSOSをキャッチできるよう、そらいろコアラを立ち上げました。現在相談窓口「コアLINE」と子どもや妊産婦の居場所「そらいろポケット」の運営に取り組み、妊娠・出産・子育てのサポートをしています。
手を当てるだけで、体や気持ちが楽になることがあるように、手を当ててくれた人との出会いが、家庭環境の負の連鎖を断ち切ることもあると思うのです。これからも必要な方に手を当てられる活動を続けていきたいと思っています。
市HPID:20930
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