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温故知新27

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栃木県足利市

国を挙げて少子化対策を
早川 尚秀

2022年の日本全体の出生数が、想定より11年も早く80万人を下回り、少子化の危機的状況が明らかになりました。
国が『こども未来戦略方針』を打ち出し、国として、子どもを大切にするというメッセージを発信したこと、子育て世帯への経済的支援や保育施設における配置基準の改善など少子化対策に本格的に着手したこと、さらには、若い世代の働き方改革や継続的な賃上げにも言及していることに大きな期待を寄せています。
本市としても、昨年度から『こども家庭政策課』を新設し、本年5月には『足利市少子化対策推進本部』を設置し、部局横断的な少子化対策の調整や研究に、全庁で意識を共有して取り組んでいます。
若年未婚者への各種調査によりますと、結婚を希望している人の割合は昔から80%を超えています。一方で、30代女性の未婚率は1985年の9.7%から2020年には29.6%へ、男性は23%から44%へと大きく上昇しています。
少子化には未婚化、晩婚化も大きく影響していることから、現在行っている現役の子育て世帯に対する経済的支援だけでなく、未婚率の上昇を抑えていく対策を打ち出していくことが求められていると思います。
例えば、雇用や所得といった若い世代の生活基盤の安定につながる施策を国が展開することや、子育て不安の解消につながる相談サポート体制の充実、子育てしにくい社会環境の改善なども併せて取り組まなければなりません。
さらには、子育ての喜びや子どもを持つことの幸せを、未来の子育て世代に対して、もっと伝えていけたらいいと思っています。
足利で子育てをする良さとは、
・大都市との近接性
・豊かで美しい自然環境
・足利氏ゆかりの歴史・伝統
・親子で楽しく暮らせること(サイクリング、花火、イルミネーション、自然体験など)
・足利学校ゆかりの学び(教育DX、金融リテラシー教育、英語教育など)
・子育てへのサポート体制が充実していること
などが挙げられます。
国、県や企業・団体とも協力して、若い世代の生活基盤の安定を支えるとともに、『結婚や子育てに希望を持てるまち』の実現を目指し、市民全体で『足利の子どもたちを大切に育てていこう』という機運を盛り上げていけるよう努力してまいります。

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