持続可能な開発目標(SDGs)の目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」は、地球上のエネルギー問題を解決するための内容です。こうした取り組みの中で「省エネルギー(省エネ)」は重要なキーワードになっています。
2月は省エネ月間。冬は暖房の使用などによってエネルギーの消費量が多い季節です。限られたエネルギーを大切に使い、地球環境にもおサイフにも優しいエコな暮らしをあなたも始めてみませんか。
○栃木県のキャラクター「ニュートラくん」
カーボンニュートラルを達成した未来のとちぎからやって来ました
※カーボンニュートラルは私たちが排出するCO2量と森林吸収量が同じで、CO2排出量が実質ゼロな状態のこと
◆省エネって何?
省エネとは「省エネルギー」の略です。石油や石炭、天然ガスなど、限りあるエネルギー資源がなくなってしまうことを防ぐため、エネルギーを効率よく使うことをいいます。
現在の私たちの暮らしや社会は、電気・ガス・水道はもちろん食料品や衣料品など、あらゆるものがエネルギーの消費によって成り立っています。
◆なぜ省エネが必要なの?
省エネは、エネルギーの安定供給確保と地球温暖化防止の両面の意義を持っています。図1にあるようにエネルギー自給率が低く、エネルギー資源のほとんどを輸入に頼っている日本にとってエネルギーの安定供給確保は最重要課題のひとつです。また、地球温暖化防止は温室効果ガスの大部分を占めるエネルギーを消費することで排出される二酸化炭素(CO2)排出削減へ向けて省エネへの必要性が一層高まっています。
本市においても2050年温室効果ガス排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」に賛同し、目標達成のために取り組んでいくこととしています。
◆一人ひとりの省エネで大きな効果!
地球温暖化にストップをかけるためには、一人ひとりが問題意識を持ち、省エネを実行することが大切です。一人では効果が少ないように思えますが、全世帯で省エネすれば大きな成果が得られます。
家庭でエネルギーを多く使う機器は、エアコンなどの空調機器、冷蔵庫や洗濯機、照明器具、テレビ(図2)などです。家庭のエネルギー消費の50%以上は電気(図3)であるため、家庭で省エネを進めるには電気の使い方を見直す必要があります。電力不足を回避するためにも省エネの取り組みを実践してみましょう。
次ページでは具体的な取り組み方を紹介します。
「ゼロカーボン」と「カーボンニュートラル」は、温室効果ガスの排出量と吸収量をイコールにすることを意味する言葉で同じ意味を持ちます。
●家庭でできる節電・省エネ~生活に支障のない範囲で取り組んでみましょう~
▽消費電力を減らす
・電気製品の無駄な使用を控える
・省エネモードがある電気製品は、省エネモードで使用する
・使用していない電気製品のプラグはコンセントから抜く
▽電気の使用時間帯をずらす
・電気使用が多い時間帯を避け、夜間や早朝に変更する
・電気製品の同時使用を避ける
▽重ね着などをして暖房の設定温度を下げる
・暖房に頼りすぎずに衣服や食事などの工夫を
●オフィスでできる節電・省エネ
▽空調の設定温度を下げる
・設定温度を1℃下げると約10%の省エネ
▽照明の間引き
・通路や部屋の隅など人のいない箇所を間引き
▽ウォームビズを励行(働きやすく、暖かく)
●省エネ家電への買い替えや省エネ設備への更新
▽LED照明
・電球をLED化すると約85%省エネ
▽省エネ家電への買い替え
・10年前の冷蔵庫を買い替えれば約40%省エネ
この他にも経済産業省資源エネルギー庁などでは、ホームページや動画で省エネ術を紹介しています
・省エネポータルサイト資源エネルギー庁
無理のない省エネ節約
・スマートライフ(一財)家電製品協会
おすすめBOOK
・省エネ動画(YouTube)
エネとルギーの省エネチャレンジ
子どもにも興味を持ってもらえるような動画
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