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≪特集≫この夏も元気に過ごすために 熱中症と食中毒にご用心(1)

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栃木県那須烏山市

これから気温と湿度が上昇して「暑い」季節がやってきます。
気象庁から発表された今年6月~8月の3か月予報によると、全国的に平年より高い気温が予想されています。また、これからは梅雨の時期で雨の日が多くなり、湿度の高い日が続くと予想されます。
高温多湿のこの時期、特に気を付けたいのが「熱中症」と「食中毒」。そこで今回は、それぞれの症状や対処法、日常生活で気を付けたいことなどを紹介します。正しい知識を身に付けて、暑い夏を乗り切りましょう。

【熱中症に気を付けましょう】

◆熱中症とは?
気温や湿度が高い中で、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調整機能が働かなくなり、体温上昇やめまい、体のだるさなどを感じるものです。また、ひどいときには、けいれんや意識異常などを引き起こすことがあります。
屋外だけでなく、室内で何もしていないときでも発症することがあり、注意が必要です。

▽熱中症の症状の例
めまい
筋肉のこむら返り
筋肉痛
立ちくらみ
生あくび
大量の発汗

→症状が進むと
頭痛
嘔吐
虚脱感
倦怠感
集中力低下
判断力低下

◆熱中症による救急搬送
消防庁の発表によると、令和5年(5月~9月)、熱中症で救急搬送された人員は、全国で約9万1,500人にのぼり、平成20年以降、過去2番目に多い搬送人員を記録しました。
栃木県内では、約1,400人が搬送されています。さらに、搬送人員を年代別にみると、全国・栃木県ともに高齢者が最も多く、全体の半数以上を占めています。

◆高齢者は特に注意!
高齢になると暑さを感じにくくなります。すると、熱中症になったことに気づかず、気づいた時には症状がかなり進行し、重症化していることがあります。
また、汗をかきにくくなるので、体の中の熱を外に逃がすことができなくなってしまいます。のどが渇いていなくても、こまめに水分補給を行うなど熱中症対策を心がけましょう。
周りの人は、高齢者の体調をこまめに気にかけ、予防対策を促してあげましょう。

▽日常生活で心がけること
熱中症は気温だけでなく、体調や暑さに慣れていないことが影響して起こります。以下のことを心がけて熱中症から身を守りましょう。

(1)室内を涼しくする
高温多湿や無風の環境は、熱中症の危険性が高まります。冷房や除湿機、扇風機を適切に使用しましょう。

(2)水分を計画的にとる
喉が渇く前に定期的な水分補給をしましょう。特に、入浴前後や就寝前の水分補給を意識しましょう。

(3)熱や日差しから体を守る
日傘や帽子、冷却グッズなどを活用しましょう。子どもは、ベビーカーの利用や背が低いため地面に近い環境で過ごすことが多く、地表からの熱を受けやすくなるので注意が必要です。

(4)暑さに備えた体をつくる
バランスのよい食事や睡眠をとりましょう。また、軽い運動や入浴で発汗機能を高め、体温調節できる上手な汗をかく準備をしましょう。

◆もし熱中症になってしまったら?
熱中症が疑われる症状が出たらすぐに下記の応急処置を行いましょう。場合によっては医療機関を受診しましょう。

(1)涼しい場所へ移動する
クーラーが効いた室内や車内に移動しましょう。近くにそのような場所がない場合には、風通りのよい日かげに移動し、安静にしましょう。

(2)衣服をゆるめ、体を冷やして体温を下げる
氷枕や保冷剤で両側の首筋や脇、足の付け根などを冷やします。皮ふに水をかけて、うちわや扇子などであおぐことでも体を冷やすことができます。

(3)塩分や水分を補給する
塩分・糖分を一緒に補給できるスポーツドリンクや食塩水などがおすすめです。ただし、意識がはっきりしないとき、嘔吐のあるときは無理な水分補給は避けましょう。

◆熱中症警戒アラート・熱中症特別警戒アラートを活用しましょう!
「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性に対する「気づき」を促すことを目的に気象庁と環境省が共同で発表する情報です。これまでの「熱中症警戒アラート」に加え、令和6年4月から新たに「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まりました。
「熱中症特別警戒アラート」は、気温が特に著しく高くなることにより、熱中症による人の健康に係る重大な被害が生ずるおそれがある場合に発表されます。アラートを活用して、熱中症予防行動を取りましょう。

◆熱中症特別警戒アラートが発令されると…
発表された情報を防災Infoなすからすやまや市公式LINEでお知らせします。また、市が事前に指定した「クーリングシェルター」を開放します。クーリングシェルターは、熱中症特別警戒アラートが発表された際に開放される一時的な休憩所です。冷房設備のある施設でお休みいただけます。
市では、下記の施設をクーリングシェルターとして指定しています。なお、令和6年度の開放期間は、10月23日(水)まで(ただし、各施設の開庁・開館時間に限る)です。

▽本市のクーリングシェルター指定施設一覧

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