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自治体の皆さまへ

「助け合い交通」をご存知ですか?

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栃木県那須町

■移動できることは大切…でも
私たちの生活で「自由に移動できること」はとても大切なことです。移動できる人はできない人より健康で幸せという研究もあります。
近年、高齢になり安全に運転することが難しいなどの理由で、自家用車を使えない方が増えています。町内にはバスやタクシーなどの公共交通や、町が運営する町民バス・デマンド型乗合交通もありますが、行きたい目的地までバスやデマンド型乗合交通では行けない、経済的に頻繁にタクシーを使えないなどの理由で、公共交通では十分に移動の手段が確保されているとはいえない状況です。これは、本町だけでなく、全国どこの地方にもある課題です。

■そんなときに助け合い交通
公共交通を補完する移動の手段として、全国的に注目されているのが「助け合い交通」です。タクシーやバスの運転の資格を持たない方が、空いている時間にお手伝いとして送迎します。いくら気をつけていても、乗り心地・車の管理・安全運転はプロにはかないませんが、人と人とのふれあいや善意がうれしい、そんな交通手段です。
町にも助け合い交通を実施している団体や個人がいます。しかし、町内全域をカバーしているわけではなく、担い手も少ないため、まだまだ移動の要請に応えられていません。

■みんなの足をみんなでつくる
助け合い交通の土台となる考えは「移動が困難なみんなの足をみんなでつくる」です。この「みんな」にはタクシーなどの公共交通も含まれます。国も「地域の総合力で住民の足を確保する」という指針を出しており、例えば、スーパーの送迎車が近隣のデイサービスに送迎する、ホテルの送迎に近隣住民を乗せるなど、全国でさまざまな事例が見られます。
町内では、那須まちづくり広場や福祉有償運送※を実施しているNPO法人ゆっくりサロンなどで取り組みが行われています。那須まちづくり広場では、居住者向けの移動手段としてワゴン車での送迎を行っていますが、住居を運営する会社ではなく、NPO法人が運営しています。NPO法人が運営することにより、那須まちづくり広場の近隣住民も利用可能となるためです。
また、NPO法人ゆっくりサロンでは、社会貢献の一環として、法人車で「地域の茶の間」と題し、近隣の「移動の困難な方」の買い物支援をしています。
「みんなの足をみんなでつくる」を進めるために、大きな柱になるのが助け合い交通です。今後、助け合い交通の担い手を増やすため、ドライバー講習の実施を検討しています。助け合い交通の担い手になりたいという方は、お問い合わせください。
※福祉有償運送
他人の介助無しでは移動することが困難な高齢者や障がいを持つ方を有償で運送する国の制度。利用するには条件があります。

問合せ:ふるさと定住課公共交通係
【電話】72-6955

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