7・8月の休診日:毎週日曜・月曜、7/16(火)、8/13(火)
受付時間:
午前8時30分~11時
午後1時~4時
■コロナ感染症拡大防止のご協力お願い
公立久米島病院病院長 並木宏文
6月中旬から、当院ではコロナ陽性者が多く発生する状況が続いており、現在、久米島で「流行期」と判断しています。
そこで、発熱や風邪症状(咳、喉の痛み、だるさなど)がありコロナ感染を疑うときの対処方法について、下記の通りご協力をお願いいたします。
(1)一般用医薬品(OTC)の「抗原検査キット」もご活用ください。
○島内のコロナ抗原キット販売店:「たいよう薬局本店」「たいよう薬局東店」
○検査のタイミング:症状が出てから24時間経過後に実施
・結果が「陽性」の場合
⇒基礎疾患がなく症状が軽ければ、解熱鎮痛剤等の内服で経過を見ます。
特に発熱後5日間は人にうつす可能性があるため、外出を控えましょう。
・結果が「陰性」の場合
⇒偽陰性の場合もあります。
症状がある間はマスクを着用し、人との接触を控えましょう。
(2)日頃から市販の「解熱鎮痛薬」を常備しておきましょう
○常備しておくことで症状出現時や病院受診までの間の症状緩和など対処がしやすくなります。
当院としましても、島民の皆様へ安心・安全な医療を提供できるよう取り組んでまいります。引き続きよろしくお願いいたします。
【電話】985-5555
■「言葉の力 ~言葉遣いが気になった時にできること~」
公立久米島病院小児科 渡邉幸
子どもの言葉の発達には、周囲の大人の「話しかける言葉の数や種類」、そして子どもの言葉に「どのように反応するか」が大きく関係します。良い言葉も悪い言葉も、沢山耳にして、たくさん注目を受けた言葉が増えていく、というわけです。今回は言葉遣いについて相談の多い二つの時期について、原因と対策を考えてみたいと思います。
≪幼児期≫
この時期は最初に乱暴な言葉が気になる時期です。特に集団生活をしていると、「うんち」「ばか」など、言っただけで周りの子が反応する言葉や、大人が反応しやすい「悪い言葉」を使いたがることがあります。最も有効な対応は、「反応しないこと」です。強く叱ったり、長々と説明することは「注目された体験」になり、逆効果となってしまうため、極力流して、普通の会話をしだしたら応じます。繰り返す場合は、冷静に「そう言う言葉はお母さん嫌だな」と伝えましょう。
≪学童期≫
この時期は、身近な親や友達とのやりとりの中で「強い言い方で意見を通す」事を見聞きしていると、悪い言葉や態度を真似するようになります。そうなると、自分より力関係が「下」と思った相手にきつい言葉を使ったり、周囲を従わせるために強い言葉を使ったりします。「お前、ふざけんな、しなすぞ」などの強い言葉も島でよく耳にします。親に対しては流石に使わないので気づきにくいのですが、このような負の言葉はどんどん伝染していきます。
対策としては、まずは親自身が子供を従わせるために威圧的で強い言葉を使っていないか、を振り返ります。もし頻用しているなら、乱暴な言葉(「お前」「ふざけるな」「しなす」等子どもに使って欲しくない言葉)は言わないようにし、「それはしない約束だよ」などの言い方で伝えましょう。次に、子ども同士のやりとりを聞いていて、強い言葉が出てきた時に「あれ、そんな言い方するの?」と声をかけます。「親は聞いているよ」と言うサインと、子どもに「気づかせる」声かけです。そして最後に、子どもと2人で話をします。「よくあるの?」「自分が言われた時はどんな気持ちだった?」など聞きとり、「私は相手を傷つける言い方は絶対にして欲しくないよ」とはっきり伝えます。そして、我慢したり優しく伝えられた時にはしっかり褒めます。
島は友達同士が兄弟のように育つため、親しい関係の中でやや言葉がきつくなりやすいように思います。一人一人が少しだけ気をつけて、良い言葉の影響が少しずつ島で広がっていくと良いなと思います。
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