文字サイズ
自治体の皆さまへ

第29回南風原町子ども平和学習交流事業

18/41

沖縄県南風原町

子ども平和学習交流事業は、戦争・平和・差別・人権を学習の柱に、町内の小学校6年生が様々な出会いや交流を重ね、仲間とともに学び、視野を広げていくことを目的とした事業です。1994年にスタートし、これまで事業に参加した児童は300人を超えます。

6月から学習が始まった子ども平和学習交流事業、7月に県内研修、3泊4日の県外研修(広島・京都)を行い、学んだことをまとめて10月の報告会で発表しました。子どもたちが学習を通して感じたこと、考えたことの一部をご紹介します。

■県内研修
◯愛楽園交流会館(屋我地島)
ハンセン病をわずらった人たちが収容、隔離された愛楽園について学びました。愛楽園で亡くなった人たちの眠る納骨堂を見て、故郷にも帰れなくて、家族とは二度と会わない約束をされた苦しみや悲しみが伝わってきました。
(翔南小 宮城志帆さん)

■県外研修
◯ウトロ平和祈念館(京都府)
在日韓国・朝鮮人の方々が住むウトロ地区の歴史を学びました。戦争が終わった後も古いバラック小屋にずっと住んでいて、1986年まで水道が無く、「朝鮮人」「ウトロ」というだけで偏見や差別があったと知ってびっくりしました。
(翔南小 古堅由夏さん)

祈念館には「恨(ハン)」の字の旗をもった人の写真があり、私はゾクッとしました。朝鮮・韓国の人は、自分の名前や言葉もかえていたことを知りました。助けを求めても助けてもらえない、名前を変えないとイジメられるので、変えなくてはならなかったのかなと思いました。
(南風原小 當銘 悠杏愛さん)

◯堀川高校との交流学習会(京都府)
堀川高校との交流会では、どうしたら差別や偏見を無くすことができるのかについて考えました。人をさけたり、相手を無視したりすることも差別や偏見になると知り、自分達も知らない間に相手に差別をしたりしているのかなと思ったりしました。差別や偏見は「こわい」などといった自分の考えから起こるから、まず自分から知らないことを知ることが大切、などの意見が出ました。
(南風原小 野里 斗愛さん)

◯広島原爆について
私が今できることは限られていて、すぐに核を無くすなんてことはできないけれど私にできることをしたいなと思います。まずは原爆のせいで生きられたはずの明日が来なかった人もいる、そのことを心にきざみながら1日1日を大切に生きようと思います。
(北丘小 工藤侑結さん)

子どもたちはこれから研修で学んだことについて改めて仲間と話し合い、報告書にまとめます。
南風原文化センターでは過去の報告書を読むことができます。閲覧ご希望の方は南風原文化センター(【電話】889-7399)まで。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU