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【特集】中核市移行 10周年(2)

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沖縄県那覇市

■保健・衛生分野

◆保健所の設置により、市民により近く、きめ細やかで迅速な対応ができるように
○医事・薬事に関する審査・許可等
医師等の医療従事者資格届出や、病院・診療所・薬局・ドラッグストア・鍼灸などの施術所を開設する際の審査・許可等、市保健所での手続きが可能となり、市民の利便性が向上しました。
申請件数:137件(令和4年度)

○食品衛生に関する許可および指導
飲食店などの食品関係施設の営業許可等を行うほか、食中毒といった衛生上の問題が生じた際の指導などを市が行うことにより、事業者や市民への対応が迅速化されました。
申請件数:1,877件(令和4年度)

○生活衛生に関する許可等・指導
旅館・公衆浴場・理容美容所などの営業許可等を市が行うことで、迅速な指導が可能になり、衛生的環境の確保につながっています。
申請件数:193件(令和4年度)

◆こころの健康の保持増進と早期発見のために
体もこころも共に健康で、地域で自分らしく生活できるよう、健康に関する普及啓発や専門相談、またその支援体制構築のために地域の医療機関や事業所等と連携を図っています。
こころの不調や不眠、気分の落ち込み、ひきこもりやお酒の問題などの相談窓口として、『こころの健康』の相談を行っており、令和4年度は、コロナ禍などの影響により、延べ5,864件の相談がありました。また、令和元年に策定された『自殺対策計画』に基づき、悩んでいる人に寄り添い温かく見守る「命の門番」であるゲートキーパーを養成しています。誰もが安心して暮らすことができるよう、若い世代からのこころの健康づくりについても取り組んでいます。

◆歯科口腔保健支援センターの設置
生涯お口からおいしく食べることができることを目標に、歯をなくさないためのむし歯や歯周病予防、乳児の食べる機能の発達の支援や食べる力を保つための高齢者の口腔機能の維持向上といった口腔に関する様々な悩み・問題についてサポートします。

◆コロナ禍における組織の横断的な対応
情報を一元管理することで市内の感染状況を的確に把握でき、調査やその後の作業を円滑に行うことができました。また、多いときには1日1,200人以上の新規感染者が出ることもありましたが、他部署から応援職員を派遣する等、全庁体制で新型コロナウイルス感染症対策に取り組むことができました。

◆保健所所長メッセージ
保健所は例えるなら陰の立役者だと思います。例えば、感染症を発生させないように、または拡大しないように策を講じるのが保健所の役割の一つです。日常生活の中で実感することは少ないとは思いますが、人々が健康に過ごせるよう陰ながら頑張っているとイメージすると分かりやすいかもしれません。
コロナ禍においては、職員や関係機関を始め多くの方々の協力のおかげで、なんとか乗り切ることができました。一方で、様々な課題も見えてきました。今回の経験を踏まえ、平時はもちろん緊急時にも市民の健康を守れるよう、今後も組織体制の強化や人材育成に取り組んでいきたいと思います。

■那覇市が中核市になるまでの歩み

◆平成18年6月
地方自治法の改正(中核市面積要件の廃止)により、市において、中核市の要件を満たす

◆平成22年4月
市長から県知事に対し、中核市への円滑な移行に係る協力を要請

◆平成22年5月
県及び市において、中核市移行県・市連絡会議の設置

◆平成22年5月~平成23年3月
・市での中核市移行推進本部会議を実施
・県及び市での連絡会議を実施

◆平成23年8月
「中核市移行に向けての講演会」を開催

◆平成23年11月~平成24年3月
・市での中核市移行推進本部会議を実施
・県及び市での連絡会議を実施

◆平成24年4月
県知事へ中核市指定申出の同意について申入れ

◆平成24年7月
県において、市へ中核市指定申出について同意

◆平成24年8月
総務大臣へ中核市指定の申出

◆平成24年10月
中核市の指定の閣議決定、政令公布

◆平成25年2月
中核市「那覇市」誕生記念フォーラム開催

◆平成25年4月
中核市へ移行、那覇市保健所設置

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