■-現代によみがえる紫式部の硯-
石山寺には、源氏物語の作者である紫式部が起筆の際に使用したと言われる古硯が所蔵されています。硯(すずり)は墨をする面が2つある珍しい様式で、墨を溜める2つの墨地には「牛」と「鯉」が彫刻されており、全国の名所や名物をまとめた冊子「東海道名所図会」や、国内の名硯を紹介した「和漢硯譜」(わかんけんぷ)(いずれも江戸時代)にも「石山形」として紹介されています。
石山寺と石山観光協会は、昨年8月から、この古硯の複製製作を進めてきました。製作者は製硯師(せいけんし)青柳貴史氏と硯工杉浦航平氏、デザイナー藤田圭氏のグループ。「現代に紫式部が生きていたら、この硯で新しい物語を書きたくなる」をコンセプトに、当時の歴史考証や調査、600時間を超える彫刻時間を経て今年8月に完成しました。
完成した硯は、中秋にあたる9月29日に石山寺本堂で行われた「紫式部法要」にて紫式部聖像の仏前に奉納され、夕方には鷲尾龍華座主がこの復刻した硯で初めて墨をすり、石山寺御本尊を表す梵字(ぼんじ)を書かれました。今後、復刻した硯を活用して墨をするなど、紫式部の追体験を楽しむ機会を予定しています。
大本山石山寺
(一社)石山観光協会
写真説明:
紫式部が使った「古硯」。来年三月以降に石山寺豊浄殿で展示予定。
石山寺鷲尾龍華座主による墨の初すりが行われました。(9月29日石山寺本堂にて)
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紫式部の筆はしる
源氏物語誕生の地 大津
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