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[ピックアップ]守山の「歴史文化」の魅力を探る

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滋賀県守山市

モリヤマジュニアリポーターは守山の魅力について、テーマの検討から現地でのインタビュー、写真撮影、執筆まで行い、小学生リポーター独自の目線で紹介するコーナーです。

市内にある約120ヵ寺、約40神社は、地域の歴史文化を今に伝える貴重な史跡でもあります。今回は守山の「歴史文化」をテーマに、観音寺(水保町)へ取材に行ってきました。

事前の学習で、文化財保護課の職員から「大切に守られてきた古いものは何でも文化財。その中で特に貴重なものが国や県、市の指定文化財となっています」と聞いていました。
観音寺は、寺伝によれば慶俊(けいしゅん)法師を開基(かいき)として天平元年(729年)に建立されました。約1、300年の歴史の中で、天災や兵火にも遭いましたが、そのたびに再建され、地域の人たちに大切に守られてきました。
絹本着色仏涅槃図(けんぽんちゃくしょくぶつねはんず)、紙本着色十王図(しほんちゃくしょくじゅうおうず)(地獄絵図)、石造板碑(せきぞういたび)など市指定文化財のほか、源頼朝(みなもとのよりとも)公ゆかりの藤など、所蔵する寺宝は、地域の歴史と人々の営みや文化を今に伝えています。
モリヤマジュニアリポーターは、篠原啓人(しのはらけいにん)住職と地域の人から観音寺の歴史や寺宝について聞いたり、毎日の仕事や家庭とはまったく違う、正月準備の大掃除の手伝いや石庭づくりなどの体験を通して、社寺が地域の歴史文化の語り部であることを学びました。

◆1日の大変なこと
津布工(つぶく) こむぎリポーター
わたしは、住職さんから1日の流れをお聞きしました。まず、起きる時間は夏・4時30分で、冬・5時です。それから身じたくをして線香をそなえたり、おきょうを読んだり、午前中はこのようなことをします。午後は、庭そうじをして書き物、たまにざんぎょうがあります。そしてねるのはなんと11時、12時ぐらいなのです。
この記事でしょうかいして、わたしが大変だと思ったのは、早起きをして、夜11時、12時ぐらいにねるということでした。

◆観音寺について
清水 佑真(しみずゆうま)リポーター
ぼくはお寺と住職さんについて2つ書きます。1つ目はお寺の役割についてです。観音寺は住職さんが住んでいて、地域の人にとって、いこいの場所となっています(実際にお寺で交流していました)。2つ目は住職さんが身につけている「わげさ」についてです。「わげさ」とは首にかける服装で、つけるとけさを着ていることになります。
取材したのは年末だったのでお正月の準備でいそがしく、大掃除の仏具みがきをさせてもらいました。

◆おもてなしのプロ
小河 椛(おがわはな)リポーター
観音寺のお坊さんに、一日の仕事について教えてもらった。とくに印象に残ったことは、石庭や本堂の掃除など、お寺の手入れにかける時間が、仕事の半分をしめていることだ。そのことを知ったとたん、観音寺のお坊さんは、おまいりする人のために、きれいにして、おもてなしをするプロだなーと感じた。約400年前の掛け軸など文化財も大切に保管しているそうだ。
私は、「おうみんち」の近くに、こんなすてきなお寺があるなんて驚いた。

◆観音寺の龍(りゅう)
平井 梛(ひらいなぎ)リポーター
観音寺には、沢山の龍がいることを知っていますか。神社には神の生き物である龍が住んでいることが多いそうで、ここ観音寺にも全部で23匹の龍がいました。
また、龍は水をつかさどる神なので『雨乞い天神』とも呼ばれていたらしく、龍が雨を降らしているのを表した金の鈴がありました。それは「龍がふらす雨は甘く、金銀財宝であり、音楽を奏でる」ということを表しているそうです。私は辰年なのでよい一年になりそうです。

◆淡海録名藤(おうみろくめいとう)
東 静芭(ひがしきよは)リポーター
観音寺には、昔から受け継がれている藤があります。それは「淡海録名藤」です。淡海録名藤は、およそ860年前に平治の乱で源頼朝が戦から逃げる時に観音寺に寄った際、馬のむちにしていた藤の杖を地面にさしてお祈りしたところ、藤の芽がついたといわれます。現在まで守り続け、紙芝居も見せてもらいました。その藤はふだん公開されているので、ぜひみな様も見に行ってみてはいかがですか。ほかにも地獄絵図など貴重な文化財を見せてもらいました。

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