[ピックアップ]令和6年度 施政方針(3)

8／41

■重点施策の方針
◆柱2　住むなら守山!

・高齢者福祉の充実
高齢化が進展し、認知症高齢者の増加も想定されることから、本年策定の「第9期高齢者福祉計画・介護保険事業計画」に基づき、認知症基本法の基本理念を踏まえた認知症対策の強化、地域共生社会の実現に向けた支え合いの地域づくり、地域密着型サービス「看護小規模多機能型居宅介護」の計画的な整備などによる介護サービスの充実、介護人材の確保・育成・定着に向けた支援などの取り組みにより、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活ができるよう、地域包括ケアシステムのさらなる深化・推進を図ります。
地域包括支援センターについては、4月から各圏域センターに認知症地域支援推進員などを増員配置するとともに、市と圏域センターとのデータ共有システムを導入し、相談支援体制のさらなる強化・充実を図ります。
また、介護予防の推進を図るため、介護予防支援に積極的に取り組む居宅介護支援事業所に対する本市独自の補助として、介護予防支援事業インセンティブ交付金を創設します。
第9期の第1号被保険者の介護保険料については、要介護認定者数の増加に伴い総給付費の増加が見込まれる中、基金を大幅に取り崩し、保険料基準月額を現行と同額の5、900円に据え置きます。また、保険料所得段階を13段階とすることで所得再分配機能を強化し、高所得者の保険料を上げる一方、低所得者の保険料を引き下げます。

・障害者福祉サービスの充実
すべての人が障害の有無によって分け隔てられることなく、地域や職場、学校など日常生活のあらゆる場面で合理的な配慮や必要な支援のもと、ともに支え合う社会の実現を目指し取り組みます。
「もりやま障害福祉プラン2024」の初年度として、入所施設に加えグループホームを「就職支援事業補助金」の対象施設とするほか、相談支援事業所における相談支援専門員の就職支援のための補助金を新たに創設し、相談支援専門員によるサービス等利用計画の作成を促進するなど、不足する福祉人材の確保と定着をはじめ、相談業務の充実や、重い障害のある人を対象としたグループホームの整備を進めます。

・公園の整備・利用促進
4月にグラウンド部分の暫定供用を開始する立入公園の令和7年春の全面供用開始に向けた整備に取り組むとともに、環境学習都市宣言記念公園のスポーツ施設の整備などに着手します。守山町公園のテニスコート、鳩の森公園の東屋、そのほか各公園の改修を行うほか、県管轄公園などとの連携やさらなる公園の利用促進を図り、住みやすさの充実を図ります。

・地域防災力の強化
令和6年能登半島地震や近年の大規模災害により顕在化した課題などを踏まえ、地域防災計画の検証・見直しを行うほか、避難行動要支援者の避難の実効性を高める個別避難計画の策定、また、すべての市民に迅速かつ確実に情報が伝達できるよう、本市に即した情報伝達手段などについて検討を進めます。