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[守山てんこもり]おとな女子の伝統工芸を楽しむ

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滋賀県守山市

木目込み「といろ」北村 佳津子(きたむらかづこ)さん

水保町に住む北村佳津子さんは、北公民館木目込み自主教室「といろ」と、速野公民館木目込み教室、2ヵ所の講師を務めています。

■木目込み歴は30年以上 仲間から「先生」と呼ばれて
伝統工芸の木目込み人形作りを楽しむ、北公民館の自主教室「といろ」には、現在9人の仲間がいます。代表を務める北村さんは仲間うちで、尊敬をこめて「先生」と呼ばれています。趣味とはいえ30年以上のキャリアを持つ熟練だからです。
北村さんが木目込みに出会ったのは、平成3年に速野公民館で立ち上がった木目込み教室(自主教室)。その教室は、親子ほど年の離れた年配の女性ばかりだったので、先生の勧めもあって、速野公民館で行われた短期講座をきっかけに、友達に声をかけて平成8年4月に自主教室「といろ」を立ち上げました。それ以来、2つの自主教室で木目込み人形の制作を続けています。

■自主教室の楽しさは仲間 伝統工芸の魅力は奥深さ
発足からおよそ30年もたつ自主教室ですから、メンバーの顔触れはずいぶん変わってきました。それでも「といろ」では、入会1年目の人から熟練の人まで一緒に木目込み人形の制作を楽しんでいます。
北村さんは「家族の介護をしていた時は教室が息抜きでした。思い通りの人形ができるのを楽しみに、コツコツと制作を進めたり、衣装の金襴(きんらん)を選んだり、仲間とワイワイしゃべったり。自主教室の魅力は仲間づくり、木目込みの魅力は達成感と奥深さかしら」と話していました。
木目込みという伝統工芸になじみのない人も、作品を見たことはあるかもしれません。自主教室を立ち上げた頃から、年に1度の「自主教室のつどい」には必ず参加していますし、ほかにも大庄屋諏訪家屋敷やうの家、民営のギャラリーなど、依頼があればさまざまな場所で作品展示をしています。

■本当に思い通りの人形を 熟練ほど難しくなる
木目込みは初心者でも2週間くらいで見本のような人形が作れますが、熟練になるほど修正や小道具など細かい部分まで思い通りの人形にしたいと、数ヵ月~1年もかかるようになるのだとか。その分完成した時の達成感も大きいそうです。「でも、いつも何か反省材料があって、本当に思い通りの人形になったことは1度もありません」と北村さんとメンバーたちは口をそろえます。それが伝統工芸の奥深さかもしれません。
「ひな飾り」や「兜(かぶと)飾り」を作って家族に贈れるようになりたいというメンバーもいます。かくいう北村さんも華やかな段飾りに憧れて作り、季節になると飾って仲間とひなまつりを楽しむそうです。「仲間と楽しむ木目込み人形づくりはいいことばかり。できる限り長く続けていきたい」と話していました。

◆伝統工芸・木目込みの手順
※詳しくは本紙をご覧ください。

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