■国語科に関する全体的な傾向と対策
▽小学校
物語を読んで話し合ったことを踏まえて、自分の考えを記述することに課題が見られました。
→文章を読んで解釈したことや、自分の考えを話したり書いたりしたことが、適切かどうかを児童自身が確かめる学習活動を充実させる授業づくりを進めます。
▽中学校
自分の考えが伝わるように表現の効果を考えて描写するなど、自分の考えが伝わる文章になるよう工夫することに課題が見られました。
→表現の効果や工夫について理解し、生徒一人ひとりが意識して活用する学習活動を充実させる授業改善に取り組みます。
★書く力を意識した取組を続けてきたことにより、少しずつ力がついてきており、無解答率も減少傾向にあります。今後も、子どもたちの基礎・基本の定着を図るための取組を継続していきます。特に、学んだことを基に、自分の考えをまとめ、表現したり記述したりする指導の充実に努めます。
■算数科・数学科に関する全体的な傾向と対策
▽小学校
問題場面の数量の関係を捉え、式に表すことや速さなど単位量あたりの大きさの意味および表し方の理解に課題が見られました。
→異種の二つの数量の割合として捉えられる数量の比べ方や表し方について理解し、その数量を求めるとともに、日常生活で出会う様々な問題を解決するために、目的に応じて大きさを比べたり表現したりする方法を日常生活に生かすことができるよう授業改善を進めます。
▽中学校
等式を目的に応じて変形すること、事象における数量やその関数を文字を用いた式で表すことに課題が見られました。
→基礎的な知識や技能の定着を図るとともに、それらを基にして統合的・発展的に考える活動を設定するなど授業改善に取り組みます。
★引き続き、少人数指導やタブレット学習等において、一人ひとりの習熟に合わせた個別最適な学びの充実を進めていきます。
■調査の目的
義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から、全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析することによって、教育施策の成果と課題を検証し、その改善を図るとともに、学校における児童生徒への教育指導や学習状況の改善・充実等に役立てることが調査の目的です。
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