■「スマホ時代の子どもたちのために」
今回、兵庫県立大学環境人間学部教授竹内和雄さんから「スマホ時代の子どもたちのために」をテーマにご講演をいただきましたので、その一部を紹介します。
共働きが当たり前になった社会においては、一人で留守番をする子どもが多い傾向で、現在は、子どもと一緒にスマホが留守番をしている状況です。
小学校では、けんかの要因の一つが、友達とのオンラインゲームにおけるトラブルであり、学校でもトラブルの真相を解明することが難しい状況にあります。
また、スマホの所持率は、都会より地方の方が多く、愛荘町も都会より多いことが報告され、また、雪国では、冬時期において、家にいる時間が長いことから、スマホやゲームで過ごす子どもが増加しています。
長時間スマホを使用する年代は、小学校・中学校前半の子どもたちが多く、学校が終わる時間が早いほど長時間使用が多いことも報告されました。スマホの長時間使用は、朝食が摂れない、授業中の居眠り、日常生活がしんどい、イライラする等多くの弊害をもたらし、厳しい生活ぶりを露呈する子も少なくありません。
そこで、子どもたちに「時間的制限」をするよりも、リビングでする、布団の中ではしない等のような「場所の制限」をする方が効果的です。
子どものスマホについて、大人たちがよく話し合い、統一した見解で、子どもに向き合うこと、また、大人が子どもに対して冷静な姿勢と客観的な考え方で話し合う時間を家庭で持つことを大切です。
どのような時代も、家庭内の人間関係、心の繋がりが一番大切です。皆さんも大切な子どもたちを守るため、今一度家庭で話し合ってみましょう。
■学校以外でインターネット(携帯電話のメール・LINE等を含む)を使いますか。
小学6年生では、「使う」が90.9%、「使わない」が9.1%となっています。
中学3年生では、「使う」が99.1%、「使わない」が0.9%となっています。
出典:令和4年度人権に関する町民意識調査報告書
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