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自治体の皆さまへ

さくらねこ 猫を守る「TNR」

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滋賀県愛荘町

Trap/捕獲し、Neuter/不妊手術を行い、Return/元の場所に戻す

皆さんは、耳にV字の切れ目が入った猫を見たことはありますか。この猫の耳の切れ目は、去勢・不妊手術をしていることを表す目印です。去勢・不妊手術をすると、子猫が産まれることはありません。
また、雌を奪い合うための雄同士のけんかやマーキング行為も激減します。
こうした、地域に暮らす猫に去勢・不妊手術をして、繁殖を抑える活動をTNRといいます。TNRは、Trap・Neuter・Returnを略した言葉で、野良猫を捕獲(Trap)し、不妊手術を受けさせ(Neuter)、もとの生息場所に戻す(Return)活動の流れから来ています。TNRを続けていくことで、自然に野良猫の数が減り、野良猫による問題の解決や、殺処分ゼロの実現に向かいます。

■猫に餌をあげ始めたら…
1.「かわいい」と「かわいそう」
ある日、野良猫がお腹を空かせてすり寄ってきました。何度かこの猫を見かけるうちに、猫をかわいそうに思い、情が湧いてきました。

2.優しさから始めた餌やり
猫がかわいそうだと思って、餌をあげ始めました。一度あげると、猫は毎日同じ場所に来るようになりました。その習慣がやめられず、毎日猫に餌をあげるようになりました。

3.非常に強い繁殖力
いつものように餌をあげていると、猫のお腹が膨らんでいることに気づきました。そのうち猫から5頭の子猫が産まれました。
※猫は、繁殖力が非常に強い動物です。生まれて半年程度で妊娠が可能になり、1回で4~6匹産まれ、年に3回出産することもあります。
また、生まれた子猫がさらに子どもを産むことで、どんどん数が増えていきます。

4.猫への苦情
そのうち、周囲に住んでいる人から、猫の糞尿問題や猫に車を傷つけられたなどの苦情が来るようになりました。
※不妊手術を施した猫(さくらねこ)に時間や場所などのルールを守った餌やりを行いながら、目的をもって見守る「地域猫活動」は、無責任な餌やり行為とは異なる活動です。

■野良猫の不妊手術に対する支援について
▽さくらねこ無料不妊手術支援
町では、地域の飼い主のいない野良猫に不妊手術を施すことで繁殖を抑制し、地域の公衆衛生の向上と良好な生活環境を保ち、適切に管理する活動を支援するため、さくらねこ無料不妊手術事業に参画しています。
飼い主のいない野良猫の繁殖を抑制する活動に対して、不妊手術のチケットを使用することで手術費用が無料になります。チケットの発行は公益財団法人どうぶつ基金が行っており、申請される方は愛荘町役場を介して手続きをお願いします。手術後に特定の方の飼い猫とする予定の猫は対象外です。
また、不妊手術と片耳の先のカットは、指定の病院での施術となります。

▽滋賀県の地域猫活動支援
県では、自治会等が取り組む地域猫活動(野良猫への去勢・不妊手術、エサやトイレの管理など)に使った費用について最大8万円の補助を行う制度があります。
補助金の申請、問い合わせ先は滋賀県動物保護管理センター【電話】0748-75-1911へお願いします。補助には条件がありますので、申請前に必ずご相談ください。

去勢・不妊手術を行った野良猫は、元の場所に戻され、その猫は、地域住民と共生しながら「地域猫」として暮らします。
かわいそうな猫の殺処分を一匹でも減らし、人と猫が優しく共生できるよう、地域猫活動へのご理解をお願いします。

地域猫活動で、猫との共生を目指し、野良猫トラブルゼロに

問合せ:くらし安全環境課(愛知川庁舎)
【電話】0749-42-7699

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