■魚のゆりかご水田で培い広がる協働の輪
平成18年からびわ湖周辺の水田に湖魚が産卵・繁殖のために遡上できるよう、排水路に魚道を設置する取組からスタートし、企業や大学、栗見出在家町自治会を含む8団体が共に活動しています。
さらに、水田オーナー制度を活用して、食農教育・環境教育の実践による市民と都市住民との交流や首都圏の中学生を受け入れる農家民泊など、協働の輪が広がっています。
▽子どもたちを巻き込み次世代へ
魚のゆりかご水田活動は、「かつての田園風景を取り戻す」、「安全・安心な米づくり」、「地域の一体化」などの目標を掲げて取り組んでいます。
この活動は、さまざまな賞を受賞し、全国的に認知されてきています。本市でも広く市民にこの活動を知ってもらい、農家、非農家に関わらず、子どもたちにも関心をもってもらうことで次世代へつなげていきたいです。
魚のゆりかご水田協議会
■びわ湖の森を元気に
びわ湖の森を元気にするプロジェクト「kikito」は、びわ湖の水を育む大切な場所である森林を健全に保つため、森林の仕事に携わるさまざまな人たちが集まって始まりました。kikitoは、間伐材を活用した製品(鉛筆やコピー用紙など)を作ることで、森林の保全につなげています。また、森林を適正に管理するために木材の買取りを行い、木材の活用を促しています。
▽4月に受賞 令和6年緑化推進運動功労者内閣総理大臣賞を受賞
間伐材の利用促進と広く緑化意識の醸成に貢献してきたことが評価されました。
▽豊かな自然や生物を残していきたい
森林所有者から間伐材を買い取り、地元企業や木工職人と連携して地域材を無駄なく有効に活用できるように取り組んでいます。山や森の価値を再認識するきっかけとして、企業の森のコーディネートを通して森林整備や森林学習を地域と一緒に行い、新たなつながりを生んでいます。
東近江市の豊かな自然や生物を、「kikito」の活動を通して将来につないでいけるよう挑戦しています。
一般社団法人kikito 代表理事 大林恵子さん
■Check
▼中間支援組織ってなに?
地域課題の解決に向けて、市民、行政、事業者などをつなぎ、活動を支援することで「協働」の下支えをしています。
・相談や協働のコーディネート
・多様な主体およびボランティアのネットワークづくり
・資金調達の支援、情報提供 など
▼中間支援組織の一例
▽特定非営利活動法人まちづくりネット東近江
市民の主体的な活動を応援する「つながる」「ひろがる」「支えあう」をテーマに、相談やネットワークづくりなどさまざまな事業を通じて支援しています。
▽東近江三方よし基金
「誰かの夢を応援したい」「困っている人の役に立ちたい」そんな想いをいかし地域のお金を循環させることで、社会的意義のある活動と皆さんの応援をつなぎます。
■あなたも始めてみませんか
本市では、今回紹介した取組をはじめ、自分たちのまちを良くしようと多くの人が活動しています。時代の変化に対応し、持続可能なまちづくりを進めていくためには、市民一人一人がまちづくりの担い手となって、積極的に参加していくことが必要です。
市民と市民、行政と市民が補完し合いながらまちづくりを行い、さらにその活動がつながり、新しい人を巻き込んで輪が広がれば、よりすばらしいまちになっていきます。まずは、身近なところから参加してみませんか。
問合せ:まちづくり協働課
【IP電話】050-5801-5623【FAX】0748-24-5560
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