~9月は認知症月間~
さまざまな原因で脳の機能が低下する「認知症」。
「もしも、親や身近な人、あるいは自分自身が認知症になったらどうしよう…」
そんな不安を抱いたことはありませんか。
今回の特集では、認知症の方やその家族を支える地域での取り組みを紹介します。
みなさんも認知症を身近な病気と捉え、正しく理解することから始めてみませんか。
■身近な病気「認知症」
認知症は、老いにともなって増えてくる病気の一つです。決して他人事ではなく、年を取れば誰にでもなりえる病気です。今や、認知症の前段階といわれる軽度認知障害の方を加えると、65歳以上の4人に1人が認知症だといわれています。
■超高齢化社会を迎えた「甲賀市」
甲賀市においても、人口に占める65歳以上の高齢者の割合が令和6年6月末時点で29.4%と超高齢化社会を迎えています。今後、高齢化社会が加速するなかで、認知症は私たちにとってさらに身近な存在になってくるでしょう。認知症になってしまったら何もできなくなると思われがちですが、自分らしく生活することができます。
■みなさんが思う「認知症」ってどんなイメージ?
◇[認知症になると…]
日常生活を送ることができるの?
・ごみ出しや火の始末ができるか不安だなぁ…
・金銭トラブルに巻き込まれないかしら…
↓
[認知症になっても]
工夫をすれば日常生活を送ることができます
メモを残したり、アラーム機能を使ったりするなど、工夫をすることで日常生活を送ることができます。
◇[認知症になると…]
施設に入るしかないよね?
・家族に迷惑をかけたくない…
・住み慣れた家を離れるのもなぁ…
↓
[認知症になっても]
家でも自分らしい生活を送ることができます
周囲のサポートやサービスを受けながら、住み慣れた家で自分らしい生活を送る方法もあります。
◇[認知症になると…]
意思疎通ができなくなるの?
・自分の思いが伝わらなくなるのかな…
・会話が続かなくなるのかな…
↓
[認知症になっても]
すぐに何もできなくなることはありません
家族や友人とお出かけをしたり、コミュニケーションをとるなど、交流をすることで認知症の進行を遅らせることができると言われています。
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■認知症は早く気づくことが大切です~早期相談・早期受診を~
・水口病院 認知症疾患医療センター長 小宅由朗(こやけよしお)医師
「認知症かもしれない」、「認知症は治らないから」と心配や不安を抱えていても、医療機関の受診をためらう方もおられると思います。認知症は、治療により改善する場合や進行を遅らせることが可能な場合があります。また、早期相談や診断を受けることは、今後の生活についての準備ができることに繋がります。
「認知症疾患医療センター」は、認知症に関する相談、鑑別診断、専門医療相談、関係機関と連携を行っています。65歳以下の若年性認知症を疑われる方の相談も可能です。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
問合せ:市内の認知症疾患医療センター
一般社団法人 水口病院 認知症疾患医療センター
【電話】63-5430【FAX】62-1215(平日:9時〜17時)
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問合せ:長寿福祉課 地域包括支援室
【電話】69-2175【FAX】63-4591
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