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滋賀県草津市

■「第42回草津市部落解放女性のつどい」開催によせて
草津市部落解放女性のつどいは、これまで『差別を許さず、一人一人の命が守られた社会の実現』をめざし、部落差別や女性差別をはじめ、さまざまな人権課題の解決に向けた取り組みを重ねてきました。昨年度は「差別をなくすために、自分ができることからはじめよう」をテーマに、11月13日に草津アミカホールで開催しました。

◇「第41回草津市部落解放女性のつどい」で伝えたかったこと

肩書き、学歴、性別、国籍、仕事、住んでいる地域。そんなことで、相手を決め付け、評価し、差別したことはなかったでしょうか?反対に、そんなことで自分が決め付けられ、評価され、差別され、悔しい思いをしたことはなかったでしょうか?
「その人自身を見ていきたい。」
「私自身を見てほしい。」
そんな当たり前のことが、肩書きや学歴、出身地など現在の本人の意志とは関係のないことにとらわれて、色眼鏡で相手を見たり、自分が見られたりしたことが、たくさんあったように思います。

これは、つどいで実行委員が呼びかけたメッセージの一部です。皆さんの中にもこうした経験が一度や二度はあったのではないでしょうか?
つどいの実行委員は、今も残る部落差別、女性差別をなくしていくために「自分はどう差別に向き合い、行動するのか」「何をつどいの参加者に伝えるのか」を何度も話し合い【自分の大切な人を一人にしない】【差別を他人事、無関心にしない】【差別をなくす仲間のつながり】をキーワードに、会場の参加者に伝えたいポイントを次の5つに整理し、劇や語りの練習に取り組みました。

(1)部落差別は昔のこと、また、どこか遠いところの話ではない。自分の大切な人が今、部落差別で悩み、悔しい思いをしているかもしれない。それを自分は黙っていられるのか
(2)無関心であったり、自分には関係ないと他人事にしたりすることが、相手に一生残る傷を与えてしまうこともある
(3)「差別、差別」と言わずにそっとしておいても、差別は絶対になくならない
(4)差別があっても見て見ぬふりをすることは、差別を許しているのと同じである
(5)一人では無理でも、同じ思いの仲間と一緒に考えることで一歩踏み出す勇気が持てる

◇参加者の感想から
初めてつどいに参加した人からは、次のような感想が寄せられ、実行委員の思いや伝えたかったポイントを感じ取られたように思います。また、このように人から人へ直接伝える啓発の場が、差別をなくすためにとても重要なものであると、改めて認識することができました。
・これまで、部落差別は昔のこと、私は気にしないと思っていました。でも、それこそが差別だったのだと気付かせてもらいました。
・自分事として考えることの大切さに気付くことができました。見て見ぬふりをせずに、自分から差別をなくすための行動を起こせるようにしたいです。子どもにも話をしたいと思いました。
・『差別はいけない、まちがっている』ということを一人でも多くの人に伝えられるようになりたいと思いました。
・差別を自分事として捉えているつもりでいたが、実際に目の前で差別に出会ったときに、すぐに行動できる自信がないと感じた。差別をなくす仲間づくりをし、仲間と一緒に積極的に行動できるようにしたい。
・学び続けることの大切さを再認識できた。差別はおかしいと言える勇気を持ちたい。

◇終わりに
最後に、実行委員のメッセージの続きを紹介します。

私たち実行委員の思いは、ここにいる皆さんと一緒に差別をなくす仲間として手をつないでいきたい。それだけです。これは皆さんにとって難しいことでしょうか?

一人一人の差別への不安や怒り、差別を許さない行動などが、差別をなくしていく大きなエネルギーになります。今年度も、11月18日(土)にアミカホール(草津三)でのつどいの開催に向けて、準備を進めています。
当日は、実行委員の熱い思いを届けますので、ぜひ参加してください。

問合せ:人権センター(大路二、キラリエ草津3階)
【電話】563-1177
【FAX】563-7070

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