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自治体の皆さまへ

すべての人を大切にするまちに―正しく知って、差別を見抜く力をつける―

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滋賀県草津市

■学習冊子「めざめ」を読んで人権感覚をアップデート!
市では例年9月に、町内学習懇談会や研修会、家庭などで人権について考える資料として学習冊子「めざめ」を作成し、各家庭や関係各所に配布しています。歴史は古く「めざめ第1集」は昭和50(1975)年に発行され、今年度で「第47集」になります。
今年度発行の「めざめ第47集」は、大きく三つのワークシートで構成され、話題に対する自分の答えを基にしながら、人権についての考えを深める内容になっています。その中の一つ「ワークシート2」では『自分の中にある「ふつう」「あたりまえ」を見直そう』というテーマで、次の三つの日常の場面を示しています。

(1)電車に乗って行きたいところに行くことが【できる・できない】
(2)自分が着たい服を周囲にどう思われるかを気にせずに着ることが【できる・できない】
(3)銀行の受付で自分の名前を書くことが【できる・できない】

いったん自分が(1)から(3)について「できる」か「できない」か考えた上で『「できない」と答える人が、なぜそう答えたのか』、その理由を考えていきます。
さて、読んでみて、その理由は見つかりましたか?じっくり考えていくと、それぞれの場面で「できない」と答える理由は一つではないことが分かります。(1)の理由としては、
・外国から日本へ来たばかりで、日本の電車に乗る方法が分からないから
・持病があり、電車の乗り降りや長時間の移動が難しいから
・教育の機会を奪われたため、文字の読み書きが難しく、表示が分からないから
・過去の体験(電車内での性被害など)が思い出されて不安を感じるから
といった例が挙げられます。

もしかすると、(1)から(3)について、多くの人が「できる」と答えるかもしれません。ここで気を付けたいのが、自分が「できる」と思っていることが、自分の中の「ふつう」「あたりまえ」となって形作られる点です。この「ふつう」「あたりまえ」という考え方によって、知らず知らずのうちに「できなくさせている」背景に気付けなかったり、その根本にある社会問題を捉えられなかったりすることがあります。また「ふつう」「あたりまえ」でないことを理由に偏見が生まれたり、自分と違うからと排除したりすることがあります。だからこそ、自分の中の「ふつう」「あたりまえ」を、機会を捉えて問い直していく必要があります。この「問い直す」手段が、人権学習です。これから各地で行われる人権に関する研修会や町内での学習懇談会など、人権学習の場に参加することも大切ですし「めざめ」を読むことも大事な学習の一つになります。
「めざめ」を読んで人権感覚をアップデート(最新の状態に更新)しましょう!

問い合わせ先:人権センター(大路二、キラリエ草津3階)
【電話】563-1177
【FAX】563-7070

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