毎年、春は、山火事(林野火災)が多く発生する時期です。春先の山は、枯葉が地上に積もり下草も枯れているうえ、降水量も少なく空気が乾燥し、季節風が吹くなど林野火災が発生しやすい気象条件と、火入れや、山菜採り、ハイキングなど、山に入る機会が増えることが要因と考えられます。
令和4年中の全国の林野火災発生状況をみると、出火件数は1,239件で、焼損面積は約605ha、死者は13人となっています。
出火原因としては、「たき火」によるものが452件で全体の36.5%と最も多く、次いで「火入れ」、「放火の疑い」、「たばこ」の順となっており、そのほとんどが不注意などによるものとなっています。
■林野火災防止のための注意点
林野火災を未然に防ぐため、次の点に注意するよう心がけましょう。
(1)枯れ草等のある火災が起こりやすい場所では、たき火をしない。
(2)たき火など火気の使用中はその場を離れず、使用後は完全に消火すること。
(3)強風時および乾燥時には、たき火、火入れをしないこと。
(4)火入れを行う際、許可を必ず受けること。
(5)たばこは、指定された場所で喫煙し、吸いがらは必ず消すとともに、投げ捨てないこと。
(6)火遊びはしないこと、また、させないこと。
■森林を火災から守るために
森林は、地球温暖化の主な原因である二酸化炭素を吸収し、生命に必要な酸素を供給する貴重な資源で、一度焼失してしまうと、その回復には長い年月と多くの労力が必要となります。
林野火災の大部分は、皆さん一人ひとりの注意で防ぐことができます。貴重な人命や財産を火災から守るため、林野での火気の取扱いに注意しましょう。
彦根市消防本部警防課
【電話】22-0337【FAX】22-9427
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