上天草市が誕生してから20周年を迎える中で、令和6年度は、本市を取り巻く環境の変化や課題等に柔軟に対応するため、デジタル技術を積極的に活用しながら、住民サービスの向上と地域経済の活性化に一層努めるとともに、「上天草市第3次総合計画」の初年度として、本市が目指す今後8年間の将来像を実現するため、各施策や事業を着実に推進し、魅力あるまちづくりをさらに進めてまいります。
施政方針の中から、令和6年度における主な取り組みについてお伝えします。
■総務部門
▽防災対策
元日に発生した能登半島地震など激甚化する自然災害を念頭に、総合防災訓練の実施のほか、各地域での自主運営による避難所の拡充に努めます。
▽職員人材育成
人材育成基本方針に基づき、職員の能力開発の促進および個人の能力が最大限に発揮できる組織体制の構築に努めます。
■企画政策部門
▽地方創生の推進
「上天草市デジタル田園都市国家構想総合戦略」に基づき、これまでのあらゆる取り組みにデジタルの力を活用することで、地方創生を促進する施策を充実させます。
▽移住定住の推進
移住相談体制の充実とともに、空き家所有者への啓発活動を実施し、空き家の利活用を推進することで、移住者の増加につなげます。
▽公共交通の構築
エリアを大幅に拡大した乗合タクシーをはじめとして、より利便性の高い公共交通の構築に努めます。
▽デジタル化の推進
デジタル技術を活用した住民サービスの向上などを目指し、「行政手続のオンライン化」や「書かない窓口の推進」などを実施します。
▽宮津地区将来構想の推進
熊本天草幹線道路「大矢野道路」の開通を見据え、PFI等の民間活力導入の可能性を検証し、費用対効果を鑑みた最適な整備手法等を導き出します。
■経済振興部門
▽観光振興
観光プロモーション等を積極的に展開するとともに、観光ポイントや観光クーポン事業のほか、アウトドアやワーケーションなどを複合的に織り交ぜ、誘客・周遊化に努めます。
▽商工振興
これまでの取り組みを継続しつつ、新規雇用者に対する住居手当助成事業の活用を促すことで、市外からの新たな労働者の確保に努めます。
▽海運振興
船員確保の取り組みを進め、これまでの支援を継続し、基幹産業である海運業の振興を図ります。
▽農業振興
「日本型直接支払制度」などを活用し、地域や農業者の自主的な取り組みを支援するとともに、耕作放棄地の発生を防止する地域計画の策定を進めます。
▽水産振興
車エビなどの種苗放流や漁場造成を継続的に実施するとともに、3年連続で赤潮の被害を受けた養殖業者の事業再建を支援します。
■建設部門
▽通学路等の安全対策
「交通安全プログラム」に示された危険箇所の対策を実施し、子どもたちが安心して通学できるよう安全の確保を図ります。
▽市営住宅の維持
入居者が安心・安全に暮らせるよう、適正な改修を実施するほか、耐用年数の経過による建て替えについてPFI事業の活用を検討します。
■水道部門
▽水道水の安定供給
老朽管更新を進めながら、持続可能で効率的な運営に取り組みます。
■市民生活部門
▽ごみの減量化対策
フードドライブ事業の実施やごみの適正な分別指導を通して、住民の意識改革等の向上に取り組み、更なるごみの資源化・減量化を図ります。
■健康福祉部門
▽子ども・子育て支援
新設の「こども家庭センター」を中心に、母子保健と児童福祉の両機能をより連携させ、子育てに困難を抱える家庭を支援します。
▽高齢者福祉の増進
介護予防や地域包括ケアシステムの推進のほか、虐待防止に向けた仕組みづくりに取り組みます。
■教育部門
▽学校教育の充実
子ども達の学力向上のため、学習用タブレットのコンテンツを充実させ、家庭学習での活用を推進します。
▽スポーツ文化の振興
熊本県民体育祭が天草地域で開催されることから、選手強化の支援を更に充実させます。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>