本市は、9月29日に東京ビッグサイトで台湾・新竹市と友好交流協定を締結しました。台湾との友好交流協定は、平成30年4月締結の基隆(きーるん)市に続き2カ所目となります。今回の協定締結を機に、観光・産業・文化・スポーツ・教育・科学技術などさまざまな分野で交流を図り、両市民の絆を深めるとともに、市民の皆さんが国際理解や多文化共生への理解を深めることができるよう、取り組みを進めます。
■八代市・新竹市友好交流協定締結式
◇邱臣遠(きゅうしんえん) 新竹市長代理
八代市と友好交流協定締結の日を迎えられたことを大変うれしく思います。八代市には晩白柚などの特産品を使用したお菓子や、伝統的なお祭りなどがあると聞いており、ぜひ近いうちに訪問したいと思っています。新竹市は歴史文化、科学技術、スマートシティなど、さまざまな分野で革新と文化が融合した都市であり、両市が協力して新たな日台交流の1ページを作っていくことができると信じています。
◇中村博生市長
新竹市とは、これまで子どもたちによるバドミントン交流などを通して友好を深めてきました。今後は、観光や文化、スポーツ、教育など、さまざまな分野において、協力しながら交流を深めていきたいと思います。また、熊本県に進出しているTSMCの本社は、新竹サイエンスパーク内にあることから、今回の協定締結を契機として経済や科学技術などの分野においても、交流が進むことを大いに期待しています。
■新竹市はどんなところ
冬の季節風が強く、「風の街」と呼ばれており、この風を活かして乾燥させたビーフンが特産品です。1980年に新竹科学園区(サイエンスパーク)が設置され、熊本県に進出した台湾積体電路製造股份有限公司(TSMC)をはじめとする世界的な半導体企業の本社や工場が立地し、台湾のシリコンバレーと呼ばれています。台湾の都市の中では、「3高1低」(教育水準・収入・出生率が高く、市民の平均年齢が低い)の都市と言われています。
位置:台湾の北西部(台北市から南西約60km)
気候:温暖湿潤、平均気温22.6℃
人口:457,437人(2024年8月現在)
主要産業:半導体産業
◆おすすめスポット
○新竹科学園区(サイエンスパーク)
新竹、龍潭(りゅうだん)、竹南(ちくなん)、銅鑼(どうら)、バイオテクおよび宜蘭(ぎらん)の6基地を有し、総敷地面積1,471ヘクタール、入居企業600社以上、従業員合計約17万人、入居企業の2023年の年間売上高は1.4兆元(約6兆4,400億円)を超えています。
台湾の3大サイエンスパーク(新竹・台中・台南)の一つで台湾の半導体大手TSMCの本社も当園区内にあります。
○新竹市庁舎
日本統治時代の新竹州庁舎で、増改築を繰り返しているものの、外壁レンガの一部は建築当時のまま残っています。
和洋折衷のシンメトリー構造が特徴的な荘厳な雰囲気を持つ建造物です。
○新竹都城隍廟(しんちくとじょうこうびょう)
多くの参拝者が訪れる地元でも代表的な観光スポット。市の指定文化財に登録されており、台湾で最上位の城隍神(じょうこうしん)(地域を護り治める神)が祭られています。
また、廟の周りには新竹名物のビーフン、肉団子スープ、ルーローハンなどグルメの屋台が所狭しと立ち並んでいます。
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