■熱中症とは
熱中症は、気温などの環境条件だけでなく、体調や暑さに対する慣れなどが影響して起こります。気温がそれほど高くない日でも湿度が高い・風が弱い日や、体が暑さに慣れていない時は注意が必要です。熱中症では、めまいや吐き気、頭痛、失神などさまざまな症状をきたし、最悪の場合は死に至ることもあります。
■高齢者やこどもは特に注意を
熱中症による救急搬送者の約5割が65歳以上の高齢者です。高齢者は、体内の水分量が少ないため体温調節をする役割の汗をかきにくく、基礎代謝が低いために暑さに鈍感になっていることにも注意が必要です。
乳幼児やこどもは、体が小さいためいち早く環境の影響を受けます。また、背が低いこどもは地面からの照り返しの影響を受けやすく熱中症になりやすいので、周りの大人が注意して見守りましょう。
■エアコンをつけるのを我慢していませんか?
屋内での熱中症による死亡者のうち、約9割がエアコンを使用していなかった、またはエアコンを所有していなかったことが明らかになっています。節電のためにエアコンを使わないで暑さを我慢しようとせずに、エアコンを適切に利用し、涼しい環境で過ごすようにしましょう。
■市ではクーリングシェルターを指定しています
クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)とは、危険な暑さから身を守り、休憩をとってもらえるよう、冷房設備のある施設です。市では、市内10施設をクーリングシェルターとして指定し、一般開放しています。詳しくは広報7月号または市のホームページをご覧ください。
■熱中症が疑われる人を見かけたら
◇涼しい場所へ
エアコンが効いている室内や風通しのよい日陰など、涼しい場所へ避難させましょう。
◇からだを冷やす
体の表面近くに太い静脈がある首の周り、脇の下、太ももを中心に冷やしましょう。ジェルタイプのシートには体を冷やす効果はありません。
◇水分補給
水分、塩分、スポーツドリンクなどを補給しましょう。
自力で水が飲めない、意識がない場合はすぐに救急車を呼びましょう
■熱中症警戒アラート~登録すると環境省から情報がきます
環境省は、暑さにより健康への影響があると判断した場合、暑さ指数(WBGT)により熱中症警戒アラートを発表します。今年は特に夏の暑さが厳しいと予想されています。そこで、特に健康に重大な被害があると判断した場合、一段階上の熱中症特別警戒アラートを発表します。アラートは環境省公式LINEに登録すると通知がきますので、ご利用ください。
問い合わせ先:健康ほけん課 健康づくり班
【電話】096-248-1275
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