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学校の話題

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熊本県和水町

町内小中学校の様子をお知らせするため、定期的に掲載を行っています。

■菊水小学校
○「思いやりの心」
7月の梅雨の晴れ間の朝、とてもうれしいことがありました。竹ほうきで学校の西門付近を掃除していました。すると、左手の皮が少しむけてしまったのです。登校してきた児童にそのことを話すと、一人の6年生の女子児童がランドセルから絆創膏を取り出し、私に渡してくれたのです。その子は、私が絆創膏を左手に貼り終わるのを見届けて、校舎に入っていきました。人を思いやることができる子どもたちが育っていることを感じて、とても気持ちのよい一日のスタートになりました。
「思いやりの心」について考えていると、一人の生徒のことを思い出しました。私が以前勤務していた中学校の耳が不自由な女子生徒のことです。その生徒は、ことばは話し手の口形を読み取って判断していました。私たち教師は、必ず子どもたちの方を向いて授業をしていました。しかし、その子もすべてを理解できるわけではありません。口形だけでは判断できないことばもあるのです(例えば、「たまご」と「たばこ」の口形は同じ)。そのため、学級の友達の大きな支援がありました。文字を書いて、伝えてくれていたのです。
彼女は中学校卒業後、普通高校に進学しました。そして3年後、彼女が高校を卒業したというニュースが伝わってきました。卒業式の時、校長先生が彼女を3年間支え続けた友達の一人を表彰されたというのです。耳が不自由であるという困難を乗り越え、3年間の高校生活を全うした彼女の努力もすばらしいが、その彼女を3年間支え続けてくれた友達がいたということを知ることができ感動したのです。自分のことだけでも大変だったはずなのに、友達のために行動できる高校生がいたことに感動しました。
『だれかの笑顔のために』を菊水小学校のキーワードとしています。菊水小の子どもたちが、だれかの笑顔のために行動できる人に育ってほしいと願っています。
作者:菊水小学校 校長 井上 雄治

■三加和小学校
○「~多様な人々との関わりを通して~」
三加和小学校6年生は、若年技能者人材育成支援等事業『ものづくりの魅力』講座を行いました。菊池市で和菓子店を営んでおられる中原さんから和菓子の歴史や道具の使い方など教えていただきました。数種類の餡子と専用の道具を使って、桜の花形の和菓子や本物のみかんそっくりの和菓子を作りました。短い時間でしたが、ものづくりのプロから伝授された技を使って子供たちは見事な和菓子を作り上げることができ、とても満足した様子でした。ご多用の中に、貴重な体験をさせていただいたことに感謝いたします。
また、2年生は、生活科の町探検で三加和公民館と緑郵便局に行きました。目的地まで安全に歩くことができるように、4名の地域の見守りボランティアの方々にもお世話になりました。まず、公民館の方に、どんな部屋があるのかを教えていただきました。図書室では、子供たちの大好きな絵本や小説など、様々な本が並んでいました。子供たちは、本を2階に上げるための小さなエレベーターがあることにも驚いていました。緑郵便局では、一日の郵便や全国のポストの数など、熱心に質問していました。最後に局長さんが、『郵便局のひみつ』についてクイズ形式で質問してくださり、楽しく学ぶことができました。分かりやすい資料もいただき、振り返りや学習のまとめにも役立ちました。
作者:三加和小学校 校長 福山 尚美

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