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令和6年度 和水町病院事業会計予算

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熊本県和水町

当院の令和6年度当初予算の概要をお知らせします。
まず、当院のような公営企業では予算を「収益的収支」と「資本的収支」の2本に分けて作成しています。

■(1)「収益的収支予算」
「収益的収支予算」とは企業の経営活動に伴って発生するすべての収益と費用に関係する予算となります。

▽歳入 11億116万5千円
収益的収支の歳入は、医業収益、医業外収益などがあり、その大部分を医業収益が80%と占めています。医業収益の中には、入院や外来、予防接種の収益や繰入金などが配分されています。

▽歳出 11億116万5千円
収益的収支の歳出は、医業費用が93%を占めています。医業費用の中には、職員の給与費、診療に要する材料費、施設を維持管理するための経費、減価償却費などが配分されています。

■(2)「資本的収支予算」
「資本的収支予算」は建物、施設の建設、医療機器といった支出の効果が、次年度以降に及ぶものや企業債(借入金)の元金償還などの費用とその財源となる収入に関係する予算となります。

▽歳入 2億2263万8千円
資本的収支の歳入は、出資金が21%、企業債が63%、国庫補助金が16%となります。

▽歳出 2億6023万6千円
資本的収支の歳出は、建設改良費が77%、企業債償還金が23%となります。建設改良費の中にはスプリンクラー設置工事や医療機器の購入などの費用が予定されています。

※資本的収支の歳出に対する不足額3759万8千円は補てん財源(内部留保資金など)で補てんします。

■繰入金について
令和6年度の繰入金総額は、2億4411万6千円です。総務省からの繰出基準に基づき、1億9686万円を収益的収入(医業収入と医業外収入)、4725万6千円を資本的収入に配分する予定です。
この繰入金は、公共施設の建設や工事や機器の購入などの経費(公営企業の経営により得た収入で充てることが適当でない経費)や、不採算地域の医療や救急医療などに充てる経費(地域性や診療科の不採算性などの性質により、能率的な経営を行ってもその経営の収入に充てることが困難な経費)に対して国の基準に基づき一般会計から繰入れています。

■企業債(借入金)の見込額について
〔企業債(借入金)の見込額〕(単位:千円)

今後も、将来にわたって継続できる医療提供体制を構築するためには、地域全体での効率的な役割分担が必要です。地域の医師会・近隣の急性期病院やクリニック・介護施設・行政との連携、そして住民の皆様との情報の共有が大切です。病院の役割や機能も少しずつ変化しており、これからも変化していくことと思います。
また、近年の和水町は高齢化が進んでいるため、転倒や骨粗鬆症による骨折、嚥下障害による肺炎、認知症などの疾患が増えています。高齢の夫婦二人暮らしや、一人暮らしの方も多く、病気が良くなっても自宅に退院することが難しくなる場合もよくあります。私たちは病気を治すだけでなく、治った後も自宅で生活できるよう可能な限りサポートしたいと思っています。
和水町の公共の医療機関として、住民の皆さまに安心と安全な医療を提供し、皆さまに寄り添える病院として在り続けるよう医療の質の向上と経営の改善に努力していきたいと思います。

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