~「障がい」は人にあるのではなく、社会の方にある~
障がいの「社会モデル」という言葉を知っていますか。障がいのある人が日常生活で困ってしまうのは、「その人に障がいがあるから」ではなく、「社会が多くの障壁を作り出し、それが障がいとなっているから」という考え方のことです。例えば、次のようなシーンでの「障がい」とは何でしょうか。
1 施設の出入り口に段差があって車いすの人が施設に入れず困っている。
2 街中の点字ブロックに自転車が置かれていて、視覚障がい者の通行の妨げになっている。
1のシーンでは「出入り口の段差」が、2では「自転車」が「障がい」です。これらの「障がい」は、段差にスロープを渡したり、点字ブロックのところには物を置かないようにすることでなくすことができます。このように、社会が作り出した「障がい」は、人によってなくすことができます。
障がいの種類は様々で、車いすなど見た目でわかる人ばかりではなく、体の内部等にある障がいなど見た目でわからない場合もあります。そのため、障がいの種類によって物理的なバリア(障壁)は異なります。バリアを取り除く配慮を行う際は、勝手な判断をすることなく、本人の意向を最大限に尊重することが大切です。
また、人々の無理解・無関心といった心のバリアも重要な問題です。
私たちの身の回りにはどんな障がいがあり、どのように取り除くことができるか考えていくことで、心のバリアも解消されていき、誰もが暮らしやすい社会になります。
障がいのある人の多様性を尊重して、適切な配慮や自然な声かけを実践し、障がいのある人とない人が気持ちよく共生する社会を作っていきましょう。
○障がいのある人に起きていると思う人権問題(複数回答)
○障がいのある人の人権を守るために必要なこと(複数回答)
(2022年8~9月宇土市人権に関する市民意識調査より抜粋)、n=877:調査回答数877票をもとに割合を算出しています。
引用:(公財)人権教育啓発推進センター「人権啓発ワークショップ事例集ワークショップをやってみよう」
問い合わせ:生涯活動推進課 生涯学習係
【電話】22-6510
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