「香害」とは、合成洗剤や柔軟剤、化粧品類などに含まれる合成香料(化学物質)の香りによって、不快感やさまざまな健康被害が生じることを言います。
自分にとっては快適な香りでも、もしかすると他人は不快に感じているかもしれません。なかにはアレルギーや「化学物質過敏症」を発症し、体調不良で苦しんでいる人もいます。
◆化学物質過敏症とは?
一度に大量の化学物質を体内に取り込んだり、長期間にわたり、微量の化学物質に繰り返しさらされることで、体内の化学物質の許容量を超えて発症すると言われています。詳しい原因などはわかっていないため、誰にでも突然発症するリスクがあり、特に子どもへの影響は深刻です。
◆代表的な症状
頭痛やめまい、吐き気、目や喉の痛み、動悸など。症状は人によって幅があり、反応の仕組みは、まだよく分かっていません。
◆私たちにできること
子どもが発症するきっかけとして、家庭から持ち込まれる給食エプロンや制服などに使われる、洗剤や香料入りの柔軟剤が多いといわれています。まずは、この病気と香害について理解することが大切です。そして、症状に苦しんでいる人やまだ発症していない人を守るためにも、公共の場や大人より影響を受けやすい児童生徒が集まる場では、化学物質過敏症を誘発するような香料(香水、芳香剤、香りの強い柔軟剤・整髪料など)の使用を控えましょう!
◆対処法
原因となる化学物質の使用を控えることが、最も有効な対処法と言われています。また、適度な食事・休憩・睡眠をとり、適度の運動をし、精神的なストレスを避けて良い健康状態を保つようにすることで症状が軽快したり、発症を予防できる場合があります。しかし、香害は苦しんでいる人だけでは避けられないため、周りの理解と協力が必要です。
問合せ:健康づくり課 健康推進係
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