■宇土で採れる代表的な作物
ナス
きゅうり
トマト
そのほか、葉タバコ、柑橘類(みかん、ネーブル)などは県内でトップクラスの生産量です。
また、海苔やコウイカなどの水産物も多く収穫されています。
■農家・地域とともに成長し魅力を守り抜く「農」
宇土市の農家145名が所属している宇土市認定農業者協議会。
先進地への視察や研修会、交流会を通して地域の農家の全体的な底上げを目指している。
地域の課題解決への取り組みとこれからの宇土市の農業について中山会長に話を伺いました。
宇土市認定農業者協議会
会長 中山健作さん(松山町)
「農業は自分がやればやった分返ってくるし、やらんかったらその分が返ってくる。頑張れば会社員より稼げるから、楽しみでもあり、責任もある仕事だよね。」両親が農業をしており小さい時から農業が身近にあった中山さん。会社勤務を経て30代で就農した。「ちょうど農業へのUターン就職が流行っていた時期だったかな。農業は参考書や教科書が無いから親が先生で、経験積んで覚えるしか無かったのが大変だったね。」と当時の思いを話す。
現在はミニトマトを栽培しており、宇土市の認定農業者協議会の会長としても地域の農家のために日々奮闘している。45歳で会長を務める中山さん。県や全国の認定農業者協議会の集まりに参加すると大体一番年下だという。「自分が会長でいることで、各機関に直接要望できるというのがいいよね。農業を始めてから、会社員時代に比べると人とのつながりが増えた。」と話す。
中山さんの地区では、「下松山営農組合」という米と麦を作る営農組合を地域の農業者で組織している。「下松山地域でも高齢化が進み辞めていく農家が多い。その受け皿になるのが自分たち。地域に点在している農地を集約して生産性を高めていくことが目標。」農業用機械を共同で使いながら耕作が難しくなった地域の農地を可能な限り受け入れている。しかし、組合員の高齢化も進んでいるという。「農業は稼げるということを知ってもらい、農業に対するイメージを変えることが後継者の確保につながると思う。」と農業の未来を話す。「農業は意外と新規就農者や営農組合に対する制度や補助金などの支援の環境が整っている。そういう意味では、始めやすくて、安心して続けることができる仕事なのかなとも思う。」
中山さんが育てたミニトマトはJAや大手食料品メーカーに出荷している。「消費者の皆さんには、まずは国内のものを食べて欲しい。皆さんの口に直接入るものだから、こだわって作っている。それが伝われば良いな。」と農産物の国消国産への想いを語る。食べる人のことを考えて減農薬にも取り組み、有機肥料を使用するなど日々試行錯誤して作っている。その想いが私たちの安心・安全な食卓につながるのだろう。
■「やってみたい」を応援する支援制度
▼就農準備資金
○要件(抜粋):次の全てに該当するもの
・就農時49歳以下
・前年世帯所得600万円以下
・県認定研修機関などで約1年以上(1200時間以上)研修を受ける人
補助額:最大150万円×最長2年間
▼経営開始資金
要件(抜粋):次の全てに該当するもの
・49歳以下の認定新規就農者
・経営の主宰権がある
・経営継承の場合、新規作目納入などの経営リスクを負う人
・前年世帯所得600万円以下
補助額:最大150万円(夫婦型は225万円)×最長3年
▼経営発展支援事業
要件(抜粋):次の全てに該当するもの
・49歳以下の認定新規就農者
・経営の主宰権がある
・1台(棟)当たり50万円以上の機械や施設で、農業以外に簡単に使える物でない
補助額:導入事業費の最大4分の3(上限750万円)
※経営開始資金を併用する場合は上限375万円
問い合わせ:農林水産課 農業振興係
【電話】27-3325
■宇土で農作物を買おう!
(1)宇土マリーナおこしき館(下網田町3084-1)
(2)宇土シティモール(善道寺町95)
(3)マックスバリュー宇土店(水町50-1)
(4)スーパーキッド宇土店(南段原町20-1)
※営業時間など詳しくはホームページなどで確認するか、各店舗へお問い合わせください。
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