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自治体の皆さまへ

[合同特集]外国人も日本人も同じ社会を築いていく仲間

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熊本県宇城市

熊本県市町村広報担当者による合同特集

熊本市国際交流振興事業団では、国際交流イベントや講座の開催などを通じて、多文化共生社会を目指しています。
事務局長を務める勝谷知美(かつやともみ)さんに話を聞きました。

(一財)熊本市国際交流振興事業団
勝谷知美(かつやともみ)事務局長

◆理解の一歩は知ることから
私たちは、自治体の外国人向け日本語教室や協議会立ち上げの支援などをしていますが、イベントや日本語教室はあくまで〝きっかけ〞です。大切なのは参加者の外国人と日本人がつながること。つながりができれば、次は地域のイベントに参加したり、悩みごとを相談したり、災害時に助け合うことができるようになり共生社会に近づいていきます。
日本人向けの講座では、その地域にどんな国の人がどれくらいいるのか、どんな文化や宗教があるのかなどを伝えています。知ることは理解への第一歩。知らない文化だからと恐れたり偏見を持ったりするのではなく、正しく知り理解を深めることが大切です。

◆熊本県に住む仲間として
外国人や外国にルーツを持つ人たちが熊本に来て暮らし始めたとき、言葉や文化の違いはつきもの。一度の説明で伝わらないときは、言い方や説明を変えてみる「やさしい日本語」で話し掛ける、翻訳アプリを活用するなどの工夫が必要です。
県内の人口は減少していて、外国人が不足する働き手を担っている一面もあります。〝同じ地域に住む対等な住民であり、お互いが同じ社会をつくっていく仲間〞として接し、良い関係を築いていってほしいと思います。
近くに住んでいる外国人がいたら、ぜひあいさつをしてみてください。近所付き合いと同じで、あいさつや世間話から交流が始まりますよ。
そして、何気ない会話の中に隠れている外国人の困りごとを見つけたら、県や自治体・私たちに相談してください。

■外国人のための相談窓口
・「熊本市外国人総合相談プラザ」で検索
でんわ:【電話】096-359-4995
ばしょ:熊本市国際交流会館2階

・「熊本県外国人サポートセンター」で検索
でんわ:【電話】080-4275-4489
ばしょ:県庁本館8階

■《WHAT IS》やさしい日本語
簡単な単語や文法を使用するなど、日本語が得意ではない外国人住民でも理解できるように配慮した日本語のこと。
阪神・淡路大震災のときに、外国人住民に避難情報や支援情報を十分に届けられなかったことを教訓に「やさしい日本語」が広がっていきました。

◇一番の心得は「はさみの法則」
1「はっきり言う」 口をあけて発音する
2「さいごまで言う」 文末まできちんと話す
3「みじかく言う」 短く簡潔に伝える

◇やさしい日本語に言い換えると…
「やさしい日本語」には「こうすれば必ず理解してもらえる」という決まった答えはありません。相手を思いやり、易しい言葉と「分かりやすく伝えよう」とする優しい気持ちで使ってみましょう。

《CASE1》出身はどちらですか?
→あなたはどの国から来ましたか?

《CASE2》飲食はご遠慮ください
→飲んだり食べたりしないでください

《CASE3》貴重品は自己管理してください
→大事なものは自分で持っていてください

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

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