■イノシシだけではない。被害が増加傾向の鳥獣たち
山鹿市では近年「ニホンジカ」「カモ類」による農産物被害や目撃情報が増加傾向です。今回、生態や対策のポイントなどをまとめました。イノシシも含め、もっとシカやカモの対策について知りたいという人はぜひ一度相談ください。
◆ニホンジカ
○生態
・非常に跳躍力が高い。
・昼夜を問わず行動する。
・ほとんどの植物を食べる草食動物。
○被害の特徴
・木の樹皮を食べるため、木そのものを枯らしてしまう。
・口の届く高さの草木を食べ、ディアライン※を作る。
・フェンスを飛び越えるまたは潜り込んで農地などへ侵入する。
※ディアライン…シカが届く範囲の草木が食べ尽くされ、見通しがよくなること。
○対策のポイント
・えさ場をなくす。
→集落および農地周辺の未収穫物の処分。
・ひそみ場をなくす。
→集落および農地周辺の環境整備(草刈りや放任果樹の伐採、緩衝帯の設置など)。
・防護柵で作物を守る。
→防護柵の高さは180センチ以上。電気柵は5段必要。
〜鳥獣対策のポイント〜
えさ場をなくす。
ひそみ場をなくす。
作物を正しく守る。
◆カモ類(カルガモ、ヒドリガモ、マガモなど)
○主な特性
・主に湖沼(こしょう)や河川などの水辺で目撃される。(菊池川周辺など)
・主に植物性で、植物の種子や葉を食べる。
○被害の特徴
・山鹿市では麦類の被害報告が増加傾向で、河川近辺でのほ場で多く発生している。
・一度被害が発生すると何度も同じ場所に来て、被害がその地点から周囲に広がる傾向がある。
○対策のポイント
・えさ場をなくす。
→稲刈り後、二番穂のすき込みをする。
・侵入防止対策
→吹き流しや防鳥テープの設置(慣れが生じるので、必要な期間のみ設置する)。不織布での被覆(狭いほ場では有効)。
・追い払い対策。
→かかしやタカのカイトの設置(慣れを防ぐため設置箇所を変えるなどの工夫が必要)。
→レーザーライトによる追い払い(夜間のみ有効。民家や道路の近辺では調整が必要)。
→爆音機の使用(民家の近くでは使えない。慣れが生じやすい)。
■「山鹿市鳥獣対策講習会」を開催!
日時:11月7日(木)午後1時半〜4時(予定)
会場:菊鹿公民館 大会議室
定員:100人(参加者は随時募集中!)
※定員に達し次第、参加をお断りする場合があります。
詳しくは問い合わせください
問合せ:農業振興課
【電話】43-1556
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