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自治体の皆さまへ

特集 もっと野菜を食べよう!(1)

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熊本県氷川町

食生活改善推進の会は、自分の食卓を通して地域の健康づくりにつながる活動を行っています。この日は今年度初めての講習会。野菜たっぷりの料理が並びました。

8月31日は、野菜の日。8(や)3(さ)1(い)の語呂合わせで、野菜のおいしさや栄養価の魅力を伝えることを目的に制定されたそうです。氷川町は多くの農産物に恵まれ、四季折々のおいしい野菜をいつでも楽しむことができます。
そうした私たちにとって身近な野菜に「体にいいもの」「たくさん食べた方がいい」といったイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。ではなぜ体にいいのか、なぜたくさん食べた方がいいのか、その理由はご存じですか。今回の特集では、町の管理栄養士が知っているようで知らない野菜の働きや、野菜をもっとおいしく食べるためのコツなどをご紹介します。

私たちが紹介します

■野菜を食べる理由
食べ物を食べることは私たちが生きていくために必要不可欠です。食べ物にはそれぞれ違った力があり、それらを食べることで私たちの体の中でその力を発揮してくれます。野菜には、他の食材にはない「力」やより優れた「力」がたくさんあります。

▽酸化した体を癒す「力」
野菜に含まれるビタミンの持つ抗酸化作用が細胞のさびを防ぎ、全身の老化を予防

▽食欲を抑える「力」
野菜に含まれる食物繊維が体内で変化して食欲を抑える

▽血糖値の急上昇を抑える「力」
食事の時に野菜を最初に食べることで、後から入ってくる糖の吸収を抑える

▽丈夫な体づくりを助ける「力」
成長過程で起こる細胞の分裂や入れ替わりにはビタミンが必要

▽便通を良くする「力」
人間が消化しきれない食物繊維が水分を吸収して腸を刺激

▽病気から体を守る「力」
免疫力は野菜の食物繊維やビタミンで高まる

こんなにたくさんの力が!

■1日に必要な野菜の量は?
1日の目標摂取量350g
野菜にはこうした魅力的な力があるものの、皆さんは野菜を充分食べているでしょうか。それを知るために、5月末から6月上旬にかけて行われた住民健診の会場で、アンケートを実施しました。内容は、1日あたりの野菜摂取量目標350グラムの野菜の見本と、自分が毎日食べている野菜の量とを比較してもらうというもの。その結果、「目標以上の量を食べている」と答えた人が全体の4割、「目標量に達していない」と答えた人は全体の約6割という結果になりました。
ですが、結果をよく見てみると、選択肢のうち選んだ人が最も多かったのは「目標量の3分の2以上は食べている」というもの。全く食べていないわけではないけれど、自信を持ってたくさん食べているとも言い切れないという人が多いようです。
熊本県が令和4年に実施した熊本県民健康・栄養調査を見てみると、1日の野菜の平均摂取量は成人男性は267.1グラム、成人女性は252.4グラム。男女とも、目標摂取量には至っていないという結果が出ていますが、平均との差は100グラム弱です。
苦手な野菜があったとしても、栄養は他の野菜から摂ることができます。好きな野菜を積極的に食べたり、たとえばピーマンが苦手なら同じように色が濃い夏野菜のオクラやトマトなどを代わりに食べたりすることもおすすめです。

目標量を食べていない人が半数以上だが、あと少しという人が最も多い

目標のために必要なのはあと100g弱

目標まであともう少し!

■知ってますか? ファイトケミカル
野菜は自分で動くことができないため、同じ場所で紫外線を浴びて成長します。人間のようにシミになったり皮膚がんになったりしないのは、動けない自分を守る「ファイトケミカル」という力があるからと言われています。この力の目印は、カラフルな色。夏野菜が色鮮やかなのも紫外線から自分を守る力をたくさん持っているからかもしれません。

問合せ:町民課(保健予防係)
【電話】0965-52-7154

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