■十分な睡眠をとれていますか?健康のために、必要な睡眠時間を確保しましょう
「寝る子は育つ」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。では、いったい何時間寝ればよいのでしょう?
▽年齢に合わせた睡眠時間/睡眠不足の悪影響
1~2歳児は「11~14時間」、3~5歳児で「10~13時間」、小学生は「9~12時間」、中・高校生では「8~10時間」の睡眠が必要といわれています。現在、子どもの睡眠不足が問題となっていて、体力や学習意欲の低下につながるだけでなく、肥満や生活習慣病の要因になる可能性もあるといわれています。
▽子どもにとって睡眠が大切な理由
(1)生活リズムを整えていく時期であるから
特に乳幼児期は大人の生活リズムの影響を受けやすい時期です。小学生以降の子どもたちは寝床に入るタイミングを自ら調整するようになるため、起床・就寝時間を一定にして、必要な睡眠時間を確保することが必要です
(2)睡眠中に成長ホルモンが分泌されるから
子どもは深い眠りについている間に成長ホルモンが分泌されます。同ホルモンは骨を伸ばしたり、筋肉を増やしたりするのに必要です
(3)精神面を安定させるのに必要だから
睡眠での疲労回復や脳の活動低下で精神的安定を図ります
子どもだけでなく大人にとっても睡眠は大切で、6時間以上とることをすすめられています。大人も睡眠時に成長ホルモンが分泌されます。同ホルモンには細胞の新陳代謝を促すことで、傷の治癒を促したり、免疫力を高めたりするなど、健康な体を保つのに必要な機能があります。十分な睡眠をとり、朝起きたら日光を浴びるようにして体内時計を整えていきましょう。
看護師 岸川亜矢
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