熊本城ホールは開業5周年を迎えます!(1)

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◆熊本城ホール開業5周年記念　Special Interview
熊本地震からの復興のシンボルであり、にぎわいづくりの拠点として市民の交流を生み出してきた熊本城ホールの開業5周年を記念し、スペシャル対談が実現!同ホールでライブを開催されたことがあり、熊本地震からの復興支援にも尽力してくださった大黒摩季さんと大西市長が、熊本城ホールのこれまでと、これからを熱く語り合います!

・市長　大西　一史
・シンガーソングライター　大黒　摩季さん

◇熊本地震で工事が一時中断。令和元年に完成し復興のシンボルに!
(大西)熊本城ホールは当初、平成30年開業に向けて整備を進めていましたが、その途中で熊本地震が発生し、道路や橋梁、電気、ガス、水道などのインフラが寸断され市民生活にも大きな影響を及ぼしました。そんな状況ですから、市民生活の再建を優先するために工事を一時中断した経緯があります。大黒さんは、本市でまだエンタメ系の活動ができなかった5月には駆けつけてくださり、炊き出しや、避難所での歌唱で大きな力になってくれましたね。
(大黒)以前から交流があった元ロアッソ熊本の巻誠一郎君を介して「今、必要なもの」を把握し、全国にいる私のファンの皆さんに呼びかけ、できるだけ多くの物資を集めて。私が講師を務める福岡の専門学校を物資の集積地にして、ピアノの運搬用トラックを借りて毎日、毎日、日帰りピストン輸送していました。ボランティア活動の許可を取るため市庁舎を訪れた際、市長にご挨拶をさせていただきましたが、その時のことを今も覚えています。傷ついた熊本城を眺めながら、市長がおっしゃったんですよ。「絶対に復興させます。熊本のまちも直すし、熊本城ホールも絶対つくります」って。その言葉が実行されて、令和2年10月に熊本城ホールでのコンサートが決まったときは本当にうれしかったし、ステージに上がった瞬間、号泣でした。
(大西)熊本が復旧から復興に進むプロセスの中で、「心の復興」が非常に大事だと感じていました。しかし、市民会館や県立劇場など既存の施設は被災し使えませんでしたから、令和元年に開業した熊本城ホールは、「復興のシンボル」として、エンターテインメントの力で熊本を元気付ける拠点となってくれたと思います。また、複合施設を含め強度を一般的な建物の1.25倍に強化した他、一時帰宅困難者など11,000人が3日間滞在することができるよう、備蓄倉庫を設けるなど防災面を強化した点に、熊本地震の教訓が生かされています。

◇復興のシンボル「熊本城ホール」から能登半島地震の被災者へ、エールを送る
(大西)12月に開催される熊本城ホール開業5周年記念コンサートに大黒さんが来てくださることが決まり、とても楽しみにしています。
(大黒)今回は「人類みな親戚!」をテーマに、過去に大地震を経験した熊本から、復興の途上にある能登の皆さんへエールを送りたいと思います。日本は地震大国ですから、熊本地震以降も各地で爪痕を残しています。そのたびに復興支援で被災地を訪れましたが、そこで出会う救助隊やボランティアの多くは、熊本地震や東日本大震災を経験された元被災者の方々だったんです。「私たちもすごく助けられたから、今度は何か役に立ちたい」と汗を流す姿を見て、「困った時に集結してくれる親戚がいっぱいいるみたいで心強い」と感じたことがこのテーマにつながりました。
(大西)本市でも、熊本地震の時に助けていただいた恩返しを込めて発災直後より能登半島に職員を派遣し可能な限りの対応をさせていただいています。また、私自身も複数回足を運んでいるんですが、「熊本もこんなに大きな被害を受けましたが、8年経った今はここまで復興しました。だから必ず復興しますよ」ってお話しすると、絶望の淵にいるかのような目に希望の光が宿るんです。同じ被災者だからわかることがあるし、発する言葉に説得力もあると思います。今回、復興のシンボルである熊本城ホールからエールを送ることで、今まさに避難所生活を送る皆さんが「よし、頑張るぞ」と未来を向く力になるとうれしいですね。
(大黒)本当にそうですね、私も熊本地震でしぼんでしまった笑顔の花に、またつぼみがつき、大きな花が咲いていく様子を見続けてきましたから。能登半島地震で被災された方々に、「みんな能登の親戚だよ。復興が進むまで寄り添うからね。大丈夫だよ。一緒に頑張ろう!」って温かいエールを送りたいですね。市長、ぜひ熊本で盛り上がるだけではなくて、能登にパブリックビューイングをもうけて直接パワーを送りましょうよ。そしてぜひ市長にはドラムで「ら・ら・ら」を一緒に演奏してほしいですね。
(大西)お誘いは光栄ですが、プロの皆さんと一緒にステージにあがるのは恐縮です。
(大黒)12月まで期間があるので、盛り上がるように一緒にプラン練っていきましょう。
(大西)そうですね。そして今後は、さらに熊本城ホールを中心にさまざまなエンターテインメントや文化催事を誘致し、熊本から全国へ、エンタメの力を大きく発信しますので、大黒さん、これからもよろしくお願いします。

約3万平方メートル・4層で構成されている熊本城ホール。4階メインホールは中心市街地最大規模の約2,300の固定席を確保でき、市民の文化芸術活動の発展に貢献するオンリーワンの「にぎわい交流施設」を目指します。

熊本城ホールについて詳しくは、コチラ
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