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水辺の動植物園 動植物園だより vol.56

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熊本県熊本市

◆フタユビナマケモノ
だれが名前(なまえ)をつけたのでしょう…ナマケモノ。
一日(いちにち)の大半(たいはん)をじっとしているナマケモノですが実(じつ)は怠(なま)けていませんよ!
ナマケモノは他(ほか)の哺乳類(ほにゅうるい)と違(ちが)って気温(きおん)によって体温(たいおん)が大(おお)きく変化(へんか)する動物(どうぶつ)です。寒(さむ)い日(ひ)はお日様(ひさま)の当(あ)たる場所(ばしょ)で体(からだ)を温(あたた)めたり、暑(あつ)い日(ひ)には木陰(こかげ)で体(からだ)を冷(ひ)やしたりと、けっこう大変(たいへん)なようです。
逆(さか)さまになって寝(ね)ていると思(おも)われがちですが、実(じつ)は「木(き)を抱(だ)く」ように丸(まる)くなって寝(ね)ていることが多(おお)いです。この姿勢(しせい)で寝(ね)ることで食物(しょくもつ)が通過(つうか)しやすくなり、消化(しょうか)を助(たす)けているのです。
動(うご)きは緩(ゆる)やかで、葉(は)や野菜(やさい)などカロリーの低(ひく)いものを食(た)べます。動(うご)かなければ外敵(がいてき)に見(み)つかることもなく安全(あんぜん)です。
動(うご)かないことで身(み)を守(まも)り、滅(ほろ)ぶことなく現在(げんざい)まで生(い)き残(のこ)ってきたナマケモノですが、唯一(ゆいいつ)地上(ちじょう)に降(お)りてくることがあります。それは排泄(はいせつ)の時(とき)です。ゆっくり降(お)りてくるので外敵(がいてき)に見(み)つかってしまうかもしれません。命(いのち)がけの排泄(はいせつ)です。
決(けっ)して怠(なま)けていないナマケモノが、熊本市動植物園(くまもとしどうしょくぶつえん)花(はな)の休憩所(きゅうけいしょ)洋(よう)ラン室(しつ)で暮(く)らしています。探(さが)してみてください。

飼育員(しいくいん) 大川 菜穂美

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