玉名未来づくり研究所～第4期取り組み内容～玉名を変える若者の挑戦!(2)

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(1)秋の親子で玉名満喫バスツアー
人口減少で縮小する地域公共交通と、本市の知られていない魅力を掛け合わせて地域課題の解決を図った「秋の親子で玉名満喫バスツアー」です。
バスツアーの目玉は「みかん狩り」と、多世代が集う健康施設「リクルたまな」の施設見学と食事です。
みかん狩りは、研究員が通学する県立北稜高校の石貫実習園。これまで学校の施設を市の事業として使用したことがなく、今回特別に認められました。バス内での案内や、みかん狩りを実践・説明をしたのも全て研究生。「緊張したけど、みんなが楽しかったと言ってくれたのがうれしかったです」と話してくれました。
みかん狩りの後に訪れたのはリクルたまな。ここは、カフェやキッズジム、スポーツジム、バーチャルゴルフ練習場などを備える施設としてライフケアが運営しています。まず、研究員はスクリーンを使い、ツアー参加者に玉名の魅力を発表。さらに、施設内にあるイグレック六田店で特別ランチを楽しんでいただきました。ツアー参加者は「大満足です。高校生が楽しそうにプレゼンテーションをしてくれたので、こちらも本当に楽しかったです」といった声が寄せられました。

(2)たまな農業ハロウィン
市内中心部にいると、本市が農業の盛んな街だということを感じることがない。だから「農業が盛んな玉名を伝えたい」という思いで取り組んだのが「たまな農業ハロウィン」です。
このチームは農業の魅力を伝えるためにさまざまな取り組みを実践しました。まず、農業に親しむため、県立菊池農業高校が実践する竹チップを基材にしたコンポスト(堆肥)の作り方を学んだ後、分かりやすく資料にまとめ、竹チップを来場者に無料配布しました。さらに、子どもたちの果物離れを無くすために、温州みかんにお絵描きすることでみかんに親しみを持ってもらう取り組みを行いました。また、キッチンカーで食を楽しむ場をつくったり、本市の農業の魅力クイズを実践しました。周辺の商店をチェックポイントにした「ハロウィン仮装でスタンプラリー」を実践したりするなど趣向を凝らしたさまざまなコンテンツを用意しました。
クイズ参加者は「高校生の考えるクイズが難しくて。すごく勉強になりました」と笑って答えてくれました。

(3)若者が欲しい空間
玉名から若者がいなくなる原因の一つとして「若者が行きたい場所があまりにも少ない」ことではないか。どこにも寄る所が無いので、学校が終わると自宅に真っすぐ帰らなければならない。本当は、友達と一緒に勉強したり、話をしたり、研究所などで知り合った他校の生徒と情報交換をしたりするとすごく楽しく、本市の満足度は高まるのではないか。このような課題を持った研究員が取り組んだのが、イベント会場でのリアルワークショップでした。
会場に大きな模造紙を張り出し、訪れた人に「街にどのような場所が欲しいのか」を調査していきました。
ワークショップを実践した研究員は「私たちの課題に関心を持ってくれる人もいて、話していると自分の考えもまとまって良かったです」と研究の難しさを感じながら話してくれました。

(4)中央病院跡地を考える
教育施設が集まる場所にある「中央病院跡地」。この活用について考えたチームがあります。コンセプトは「あつまれ!玉名の森」。周辺には教育施設が多いので、跡地には市民や学生が読書や勉強できる施設を提案。また食料品店が少ないので、物産館を併設し、そこで残った品物を子どもたちに安く提供できる「子どもカフェ」をつくります。また、木陰と芝生をつくり、週末にはマルシェを開催し、地域のにぎわいにも活用できる案です。また、子どもの送迎にも便利です。
イベントでは「お絵描き広場」や「ストリートピアノ」、「情報ボード」を実践。実践した研究員は「意外にみんなピアノに触ってくれるなぁって思いました。ストリートピアノはいい提案になるかも」と、まずまずの反応でした。

■実践をしてみて　Feedback～ふりかえり～
第8回目(11月3日)、最後に活動のふりかえりを行いました。「地域社会の課題は(実社会を経験していない)学生にとっては本当に難しかったです。でも、同じ気持ちを持つ人たちがいるだけで、こんなに楽しく取り組むことができました。人々のつながりや、対話することの大切さを感じました」と研究員の声。また「地域の課題を解決することはみんなの幸せにつながることなんですね。そういう課題に立ち向かえるよう勉強していきたいです」と新たな目標を持つ研究員も。いろんな発見と次の夢を見つけられた第4期たまな未来づくり研究所となりました。

問合せ：地域振興課
【電話】75-1421