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玉陵中学校図書活動「本に触れる、心を耕す。」(2)

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熊本県玉名市

■玉陵中学校の図書室に人が集まる理由(わけ)9

□その1[本を読みたくなる掲示物]
生徒の足が図書室に向くよう、廊下各所にずらりと掲示されている図書関連の掲示物。有働先生(図書担当)が「読まなくても表紙を知っているだけで『自分には知っている本があるんだ』という経験をさせたい」と、多くの本を紹介しています。

□その2[おしゃれな音楽]
カフェのような雰囲気にするため、音楽を流しています。設置しているスマートフォンから生徒が好きな音楽を選べるとのこと。

□その3[貸し出し返却がラク]
本のバーコードを読み取るだけで手続き完了。貸し出しの受け付けは学習委員の仕事のため、この「ピッ」と読み取る作業がやりたくて学習委員になる生徒も。

□その4[読みたい本が図書室に並ぶ]
生徒の希望図書を常に受け付けています。漫画、古い本、学校にふさわしくない本以外はできる限り入荷。生徒は本が届くのを心待ちにしています。

□その5[楽しいイベントもりだくさん]
本を読むきっかけとなるイベントを不定期に開催。図書室の本は1日2冊貸し出し可能ですが、雨の日は特別に5冊。雨の日もイベント並みに多くの生徒が訪れます。
・「Anytime5books(エニタイムファイブブックス)カード」
一定の期間に25冊以上借りると、1年間は毎日5冊借りられるカードがもらえる。
・「わくわくクジあてまSHOW(ショウ)!」
一定数本を借りると福引ができて、当たった番号のしおりがもらえる。しおりのデザインは、好きな芸能人など生徒から希望を募っている。
・「クイズにチャレンジ!」
6冊の本からクイズを出題。読むと正解が分かり、6問中3問正解で景品がもらえる。生徒が普段手に取らないような本からも出題されている。
・「ガラポン抽選会」
本を5冊借りるごとにガチャガチャに挑戦でき、しおりなどの景品がもらえる。

□その6[おすすめや人気が一目瞭然]
おすすめの本、旬の本、人気の本が一目で分かるよう、ポスターやモニターで掲示されています。

□その7[ずっと混ぜていたくなるモイストポプリ]
地域学校協働活動推進員の荒木あけみさんが設置。校内に咲く花を使って制作しました。生徒が、図書室でゆっくり楽しめるきっかけになればと思って始めたそうです。
※モイストポプリ…半乾燥のハーブや花などを天然塩で熟成させて香りを楽しむもの。

□その8[内容が気になる本のポップ]
興味を引くよう、本のポップを工夫。ただ置かれているだけでは手に取らない本でも、思わず開いてみたくなります。生徒が本を探しやすいよう「ディズニー」などでまとめたコーナーも設置されていました。

□その9[図書室の先生が話しやすい]
令和4年度から着任した有働尚子先生。生徒に寄り添い、数々のイベントを手掛けながら、掲示物も豊富に作成。新刊図書や生徒からの希望図書は、届いたらその日のうちに借りられるようブックカバーを付け、陳列させるとのこと。「生徒が今読みたいと思っている旬を逃したくない」と常に心掛けています。「わざと本を倒したり、棚の上に1冊だけ置いたりしています。生徒が気付いて棚に戻してくれるときに、ふと表紙を眺めてくれるだけでもいいんです」と、あの手この手で生徒が本に触れる機会を作っています。
「『読んでみて面白くないと思ったら読むのをやめていい』と生徒には伝えています。合わない本は読まなくていい。『この本面白くなかったな』も良い感想、良い経験なんです。大人になって同じ本を読んでみると面白いと感じることもあります」と話す有働先生。本を読む生徒を丸ごと受け入れる先生の周りには、いつもたくさんの生徒が集まっていました。

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