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人権の広場

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熊本県球磨村

■「正しく知り、理解すること」から始めましょう
先月号に続き、7月27日に行われた第36回人吉球磨人権教育研究協議会研究大会の報告です。今回は午後に行われた下球磨ブロック社会教育部会での講演「LGBTQ+を知っていますか?~多様な性のあり方を知り、考える。そして…~」の一部を紹介します。
講師の曽方晴季(そがたはるき)さん(ダイバーシティWakuWaku所属)は、幼少期に自分の性について違和感を抱き始め、自分を男の子として認識されていたそうです。二次性徴を機に自己否定をするようになり、不登校が始まった頃から人と接することに不安を感じるようになったと言われていました。
高校生の時、母へカミングアウトの手紙を書いたけれども返事が来ないので不安でたまらなかった、思い切って直接たずねたら、「一人で抱えきれず、祖母に相談した」と聞き、本人に黙ってどうして祖母に知らせたのか、大好きな祖母に嫌われたらどうしよう、と思われたそうです。祖母から受け入れてもらったことが救いだったそうです。これを機にお母さんも少しずつ受け入れられたそうです。周囲の人ができることとして「ホモ、オカマ等差別的な言葉を使わない」「からかわない」などがあります。「男(女)なのに○○してる」など、周囲からの決めつけや押し付けなど、日常生活の言動がストレスの要因になるそうです。
また、カミングアウトは本人が決めることであって、強制してはいけません。アウティング(本人から了解を得ずに、性的指向・性自認を第三者が公に暴露すること)はしてはいけません。命に関わることもあるので、情報を公開する場合は、公開範囲、内容を本人に確認する必要があります。
性的少数者といわれる人たちは私たちの身近にいます。性の多様性について正しく知り、尊重していくことが大切です。

■熊本県人権月間 11月11日(土)~12月10日(日)
12月5日(火)、午後6時30分から球磨村人権教育推進協議会主催の人権教育研修会を計画しています。詳細は次号でお知らせします。

問い合わせ:教育委員会 社会教育係
【電話】32-1117

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