■山林火災を想定した訓練
12月3日、村内の小中学校で防災学習の日が行われ、小中学生や地域住民など約250人が参加しました。
防災学習の日は、村が平成30年から12月の第1日曜日と定め、児童生徒の防災教育や住民と連携した避難訓練などを実施しています。
訓練は、村内で山林火災が発生したことを想定して行われました。9時の防災無線に合わせ、水篠・糸原・立野班の住民は地区から陸上自衛隊の車両で球磨中避難所へ向かいました。第1分団と第2分団は遠距離放水訓練と住民避難訓練を実施。小中学生は、学年ごとに分かれ、救急用具の説明や応急救護の方法、放水やアマチュア無線などの体験を行うとともに、災害時に関係機関が行う行動について学びました。また、災害時に電気が使えなくなった時に活用できるEVバスの説明も受けるなど、会場内では、ドローンを飛ばし、防災学習の様子を実況中継しました。
訓練では、関係機関として陸上自衛隊、人吉下球磨消防組合、人吉警察署、人吉医療センター(DMAT)、消防団、球磨村アマチュア無線クラブなどが協力しました。
球磨中学校3年生の青山仁紀(あおやままさとし)さんは、「3つの体験学習を通して、災害時に関係機関の方たちがどういった行動をとられるのか知れて良かったです。また防災について、意識も高まり、災害に対しての心構えもできました」とお礼の言葉を述べました。
◇参加した地域住民の声
糸原班
水篠(みずしの)りえさん
中村二江(なかむらふたえ)さん
陸上自衛隊の車両で避難しました。令和2年7月の災害以降、日頃から、早めの避難を心掛けるようにしています。実際に災害が発生したら、冷静ではいられないと思うので、今回、訓練を経験することができて良かったです。
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